いちごオレしか。【stym】 (ページ2)

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本当毎日毎日疲れる。

友達だっているけど私にはその子達には到底及ばない。

だって私には…彼等が、眩しすぎるから。

私だって何も捕らわれず自由に生きて行きたいのに。

今日も、変わらない。いや、変われない。

そんなことを思いながら自販機で買ったいちごオレを
飲んでいた。

……昔からいちごオレはだいすきなんだよね。

やっぱいちごオレしか勝たんのよ。

明日も変わらない1日を過ごすのかな､､、

ちょっとした日々のストレスで自販機の横にあったゴミ箱に向け思いっきりいちごオレの紙パックを投げ入れた。

・

・

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「…痛っっ！？！？！？」

『えっ……』

「…ちょっ、きみ、力加減考えてよねっ！？！？」

「危うく頭にたんこぶ出来る所だったんだけど！？！？」

……なんなんだこの人。

ネクタイを見る限り青色…ってことは同学年。

半泣きで私を指さし彼は片手で頭を支えていた。

ていうか､､私の他に人なんかいたっけ？

『えっ、ごめんなさい……？』

「まあ別にいいけどさ……ていうか…きみ、同学年？」

腰に手を当てて軽くため息を吐きつつそう言う彼

気づいてなかったのか。

「僕は蒼倉颯って言うんだけど…まぁ、うん..ころんって呼んで」

…きらりと光る彼の瞳は眩しくて。

ほんの一瞬、見惚れてしまった。

『……私は、櫻井Aです』

自己紹介、するつもりなかったのになあ…

彼がくしゃっと微笑んで手を差し伸べてくるから＿＿

「Aちゃんっていうの？よろしくね」

「僕のことは同学年だしタメで呼び捨てでいいよ」

『えっ……いや、あの、そんな…』

「…どうしたの？」

不思議そうに此方を見つめ、ぱちくりさせる彼の瞳は、とても綺麗で吸い込まれそうだった。

流石に今日会ったばかりの人を呼び捨てにするなんて抵抗がある。

それに、彼は私と違って…。

『えっと…なんでもない、です』

「…そう？」

「ってかさ、いま敬語使ったでしょ、」

『えっ、あっ、、』

「これから敬語使ったら僕の言うこと聞いてもらうからっ！」

分かった？とでも言うように人差し指を差し出し、

悪戯っ子な笑みを浮かべそのまま走り去っていった彼。

なんか、台風みたいな人だなぁ、なんて……