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｢え…｣
俺が話を振った途端に、箸の動きが止まった
やっぱり、なにか隠してる
｢正直に言ってくれないと俺は困るんだ
少しでもお前の役に立ちたい。 だから話してくれ｣
｢…っ 俺、そんな深刻な顔してたのか？｣
なんでそんなことを言うんだ？
俺はそんなこと聞いてない。
コイツに、日向に全て話してほしいのに
｢俺、別に何も無かったよ？
ほら、最近上司に怒られた話まだ引きずってたのかも知れないし｣
嘘だ。
日向はミスして怒られたらすぐに立ち直って怒られたことを糧にしていくヤツだ。
高校３年間、『変人コンビ』としてずっと一緒に居た俺が分からないわけが無い。
｢嘘をつくなよ！！｣
勢い余って机を強く叩いた
日向は肩をビクッとさせ黙った
｢お前には…こんな苦しみ、分かるわけねぇだろ！！
このことは俺自身の問題だ！1人にさせてよ……
,
,
今を楽しませてよ…っ｣
そう言って日向は大粒の涙を流し始めた
。
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作者名：ひびき | 作成日時：2017年5月26日 22時
