ご都合霊基 ページ10
「話は省くが藤丸くん！また霊基暴走事件だ！」
「またですか！今度は何！？」
意気揚々とマイルームの扉をぶち破ってきたのは大天才レオナルド・ダ・ヴィンチ。そしてまた面倒事かと頭を抱えているのは人類最後のマスター藤丸立香。嬉々とした表情でいるダヴィンチに藤丸は苦い顔を向けた。絶対面倒な案件持ってきたよこの人。
「英霊の一部の霊基が乱れて幼少の姿や成長した姿になっているんだ！助けてほしい！」
くそ逃げてえ…。藤丸は瞬時にそう思った。「おっと逃がさないよ。」だめだ藤丸、右肩を掴まれてしまっては逃げられない。「例えば誰が被害にあってるんですか…。」腹を括って藤丸がそう尋ねると、そうだね…とダヴィンチは話始める。一体どんなことになっているのだろうか、あんなことを思いながらも藤丸は少し気になっていた。
「例えばだがアーサー・ペンドラゴン【プロトタイプ】【リリィ】が現れたりしている。」
何それ超見てえ…。「あとはそうだ、小さいころのアキレウスだとか。」それはケイローン辺りが喜びそうだ。もしかしたら意外と悪いバグではないのではないかと藤丸は思「マスター！マスターマスターマスタァー！」…思うところだったのだがまたも扉をぶち破り、尚且つ藤丸の腹部にダイレクトアタックしてきた存在によってその考えは四散することになる。
「助けてくださいマスタァー……！」
藤丸の腹を潰しにかかったのはつぶらな瞳をしたギリシアの叙事詩『イリアス』に出てくる少年(？)、パリスだった。「何。どうしたの…、」藤丸は半泣きで腰に抱きついている彼をどうにかひっぺがして話を聞く。
「大変なんです…！アポロン様が、アポロン様が他の人に引っ付いてしまって僕のところにいないんです！」
くそ面倒くせえ…。今度は藤丸だけでなくダヴィンチもそう思った。ちょっとそれは通報案件だとか某医神からの鉄拳が入るのではないかと思った二人だったが、兎に角事案が起きる前に止めなければならない。藤丸とダヴィンチはパリスの案内でその事が起こっている場所へと向かった。途中で青い髪で眼鏡をかけてペンを握っている大人やその近くでコーヒーやらを配給している黒髪幼女などがいたがまだ殺伐としていないほんわか空間に構っていられる状況ではないのだ。絶対この事件に関わっているサーヴァントなのだから顔をしっかりと見てみたいと思った藤丸だったが名残惜しくもその場を離れた。
？？？「今日は面白い状態のサーヴァントが多いな！全く、心が浮き立つとはこのことか！」→←■■■■■■1
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
影印 - Ayakaさん» コメントありがとうございます。自分の中では最近ギャグ寄りの話が多いけど大丈夫かな…と結構心配になっていたのでその言葉がとても嬉しいです。 (2021年6月26日 15時) (
レス) id: 2648135176 (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - 面白いです。続きも頑張ってください！楽しみにしてます。 (2021年6月22日 19時) (レス) id: f23d5c420b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：影印 | 作成日時：2021年5月22日 12時
