疲れてると何言うか分からん ページ5
(巌窟王ガチ恋すまんシリーズ)
共有ルームのソファに項垂れるように腰かけている二人がいた。巌窟王とスカサハ=スカディ、またの名を過労死組。あの二人も災難だ、とはどこぞのII世の言葉である。
「………なあ復讐者よ、どこか遠くへ行かないか…？」
うわ、頭おかしい。目が虚ろになっているところからして正気ではないのだろう。「………それも一興。」巌窟王、お前も疲れてるのか？鋼鉄の決意はどこへやった？そんな感想がここにいる皆の脳裏によぎった。
「俺と、お前。それからそこにいる聖女の別側面と幼きインドの復讐者。」
名前を呼ばれた二人は何事かと思い、顔を巌窟王たちの方へ向ける。「一体何よ…。」漫画を読んでいた邪ンヌはそれを机に置き不機嫌そうに呟き、Aも本から目を離し『何を言うのかこの人は』的な目線を送っている。まあそんな他人事の目もこの後すぐの彼の発言で無くなるのだが。
「四人で幸せに暮らそう。」
ざわつく共有ルーム。なぜか満足そうな顔をしている巌窟王。なぜか嬉しそうに口元を手で覆っているスカディ。雑談していたら巻き込まれた二人。なんだこの空間は狂っているのではないか。馬鹿じゃないの！？と邪ンヌの叫びが部屋に響く。そうだそうだ言ってやれとAも心の中で同意していた。私たちは家族や身内などではなく、同じクラスによって枠組されている仲間という関係だけなのだと。
「おじ様も入れてあげなさいよ！寂しいじゃない！」
「そこ？！」
絶対に注意すべきはそこではない。Aは思わず口に出した。恐らくレイドバトルにどこぞの夢魔と共に何回も狩り出されている彼女も疲れている。ちなみに邪ンヌの言う『おじさま』とは同じアヴェンジャークラスであるアントニオ・サリエリのことだ。彼は医神や九尾の狐やらPと共に戦闘へ行っていて現在は不在なのだが、「無論あれも連れていく。」巻き込まれが増えた。
「スカディアンタ一回深呼吸しなさい。よく考えた方がいいわ。本当に一時の迷いってのはあるのよ？私が言うのもなんだけど男はよく選んだ方がいい。」
「親権は渡しませんよ復讐者。」
「あははサリエリも巻き込むの？面白いな本当にやってしまえよ！」
順にコノートの女王、某授かりの英雄、ゴッドリープだ。騒ぎを聞きつけやってきたのだろうか、辺りを見渡すと共有ルームの人口が高くなっていた。
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影印 - Ayakaさん» コメントありがとうございます。自分の中では最近ギャグ寄りの話が多いけど大丈夫かな…と結構心配になっていたのでその言葉がとても嬉しいです。 (2021年6月26日 15時) (
レス) id: 2648135176 (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - 面白いです。続きも頑張ってください！楽しみにしてます。 (2021年6月22日 19時) (レス) id: f23d5c420b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影印 | 作成日時：2021年5月22日 12時
