？？？「ほう、成る程。精神だけ退化したパターンや、どちらも共に成長・退化したパターンもあるのか。まるで症例のテーマパークに来たみたいだ。テンション上がるなぁ。」 ページ12
令呪を以て命ずる＿、藤丸の口から紡がれる言葉に反応して周りがまばゆく光っていく。「アーチャーアルジュナ、我が元にきて事態を知れ！」そう告げると手の甲に少し痛みが走り、それと共に真っ赤な令呪が1画消えた。命令執行だ。少し待つと近くの空間が光り出し、そこから人影が現れた。
「アルジュナ、参上仕りました。一体何用でしょ……」
命令通りにそこからはアルジュナが現れた。しかし、彼は自分が何のために呼び出されたのか確認するために辺りを見回すと突然動きを固めてしまった。まあ理由は単純明快、聞くのは野暮というものなのだが。
アルジュナは藤丸の方へ身体を向けて口元を押さえながら話しはじめた。
「おやマスター貴方も意地悪ですねしかしこのアルジュナその程度では驚きませんよはははこんなにも精密に幼いころのあの子を再現したのには驚きましたがこれもドッキリというものなのでしょう以前同じようなことをイシュタルさんを使ってエミヤさんに試していたではありませんか今回もそのような類いなのでしょうええこのアルジュナ分かっておりますともええ勿論ですそれでこの私に何用でしょうか。」
「アルジュナ、とりあえず息継ぎをしてほしいし偽物だと思うなら目を反らさずにその子を見てほしいって俺は思うな。」
そう藤丸が冷静に声をかけると、見れたらとっくに見ています！とアルジュナが叫んだ。それでようやくこの部屋に他の人がいるということに気づいたのだろう。それまでアポロンをもふりながら遊んでいたAが後ろを振り返り、声の主が誰なのか認識すると、あ！と大きな声を上げた。
「ちちうえー！ちちうえ！おかえりなさい！」
花開くような笑顔でアルジュナに駆け寄って行くA。色々な感情が混ざりあってその場に膝を着くアルジュナ。カメラを構えるダヴィンチ。余りの可愛さに心臓が痛くなる藤丸。そして押さえきれない衝動に突き動かされAの近くに寄ってその動きをまじまじと観察してしまうパリスとカルナ。
…カルナ？
「いや待ていつ来たのカルナさん。」
「今だが、何か問題でもあったのか。」
問題っていうか何て言うか神出鬼没っていうか……、色々言いたい藤丸だったがアルジュナが気づかない内は黙っておこうと思いなんとか飲み込んだのだった。
ちなみにそのころ父は色々な感情が積もり積もってフリーズしてた→←？？？「今日は面白い状態のサーヴァントが多いな！全く、心が浮き立つとはこのことか！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
影印 - Ayakaさん» コメントありがとうございます。自分の中では最近ギャグ寄りの話が多いけど大丈夫かな…と結構心配になっていたのでその言葉がとても嬉しいです。 (2021年6月26日 15時) (
レス) id: 2648135176 (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - 面白いです。続きも頑張ってください！楽しみにしてます。 (2021年6月22日 19時) (レス) id: f23d5c420b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：影印 | 作成日時：2021年5月22日 12時
