保健室のあの子

恋愛事情14日目 ページ14

結局帰宅部と勝負して余裕勝ちして威張り散らかしてるうらたさんに怒鳴る帰宅部。

ほんとうらたさんは男の割に可愛げしかないなあ、と温かい目で見てたけど、あれ、

志「女の子のテニス姿見ないで何してん俺」

急いで女子達がテニスしている方を見るともうそこには楽園が広がっていた。

うち女子のレベルは高いんだよな

………あれ、Aちゃんは…

その瞬間、バシッという音と痛みが走った。

志「いっっっっっっっで！！！！！！！！！」

う「あ、ごめん」

志「俺の事狙ってくんなや！！！！！！！！！」

よそ見してるからつい。と涼しい顔で言いやがるうらたさんに唾を吐きながら周りを見ると端の方にAちゃんが居た。

いや、居たんやけどな。

『よし、できた』

端の方でしゃがみこんでテニスボールをピラミッドにしているAちゃんが居た。

志「ぐっっっっっ！！！！！」

だめや。心臓発作で死にそう。
心停止してしまう！！！！

う「え、なに。きも。変なとこにボール当たった？大丈夫？」

志「可愛すぎんかアレ……………」

震えながら指を指すとあぁ、と声を出したうらたさん。

すると衝撃の一言

う「でもあそこ普通に危なくない？ドッヂボールとテニスボールの流れ弾来そうじゃん」

ガチやん。

俺はAちゃんを避難させるべく大声で名前を呼んだが

『…？………あ！志麻くーん！！』

少し周りを見てから笑顔で手を振ってきた

違っっ！！ファンサを貰いたい訳では無い！！
可愛いけど！！！！！

仕方ないから直接言いに行くか………って













『ｯえ、』

志「っっっぶな、」

ドッヂボールに当たりそうになったAちゃんを俺の方に引っ張った

ボールに当たった腕が普通に痛い
最近の年下は威力どうなっとんねん

Aちゃんの腕を引っ張って引き寄せたからか抱きしめた形になっている。

抱きしめた形に…………

志「ッッッッあ"！！！！！！！！
ごめん！！！！！！！！！！！」

やっっっっっわ！！！！やわかった！！！
めっちゃちっこいしやわかったぞ！！！！！！

俺の中の俺が大歓喜しているところ悪いが
俺は理性が保てる男だから(大嘘)ゆっくりAちゃんの腕を離す。

『ぃ、ぃゃ……あり、がと…大丈夫……！』

めっちゃ俯いとる。顔が見えん。

志「え、どっか当たった？大丈夫？？」

体弱いって言ってたし、心配で顔を覗き込むと
Aちゃんが肩を揺らした。

『ｯ………！』

志「へ、」


顔、耳まで真っ赤やん

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