二百二十二話 ページ38
こいつは人の心を読む能力でもあるのかってくらい俺達の気持ちを、本人ですら気付かねェ本心を当ててくる
おれはそれが不気味で不気味でたまらねぇんだ
ｳｿｯﾌﾟ「一体.......なんなんだよ、お前
はなからきな臭ェ奴だとは思ってたんだ.......ルフィの妹だからってみんな油断してたんだろう
お前を見た時の奴らの反応.......！"赤鬼"たる由縁.......！
みんな仲間のお前を気遣って聞かねェが.......今聞いてやるよ！俺はもう仲間じゃねェんだから！」
『.......別に気ィ遣わんでも、前から聞いてくれて構わなかったよ
ただ、私の方からわざわざ.......皆に聞いてくれと言って話すようなもんでもないと思ってさ
それに、ゾロが多分な.......一番に待っててくれてるんだ
約束.......したんだ
ゾロより先にウソップに話したとなると、あいつ拗ねて面倒臭いぞ？』
ケラケラといつもと変わらない様子で笑うA
おれはなんてサイテーなことを言っちまったんだ
図星を付かれてカッとなった勢いで、なんの罪もねェAの過去を暴くような真似を.......
こいつが最も嫌う"赤鬼"の名を.......
そんなおれにこいつは笑って接してくれる。今だって本題を言いに来ただけじゃない
おれの様子を見に来たんだ
分かってる、こいつはそういう奴なんだ
最初から、見ず知らずの.......ただ兄貴の仲間ってだけのおれ達を命を顧みず助けるような奴なんだ
ｳｿｯﾌﾟ「クソ.......お前の過去がなんだよ」
『？』
ｳｿｯﾌﾟ「過去の
"麦わらの一味"の.......今の"赤目のA"が誰よりも優しい奴だと知ってるから、おれ達は仲間と呼ぶんだ」
『.......』
先程からの笑顔は消え、Aは黙っておれの話を聞く
ｳｿｯﾌﾟ「悪かった、サイテーだった.......やっぱり話さなくていい
お前なりの考えとか、タイミングがあんだろ
お前が、誰よりも仲間を大切にしてくれてることは皆感じてる
その分お前がまだおれらに話してない事があるのもみんな気付いてる」
『.......うん』
ｳｿｯﾌﾟ「信じて待ってる。おれは一味を抜けるが、残ったあいつらには、いつか.......」
『.......そうだな、』
困ったように笑い、Aはゆっくり立ち上がる
『悪かったな、決闘の前に.......邪魔したね』
次に瞬きした時には、Aはもういなかった
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黒月(プロフ) - リンさん» 長らくお待たせしてしまい申し訳ない！！コメントありがとうございます！ (2022年3月28日 23時) (
レス) @page25 id: 02fbfb1fd8 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 久しぶりの投稿嬉しいです！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page25 id: 6226ea243e (このIDを非表示/違反報告)
Kgirl(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！！更新楽しみに待ってます！ (2020年10月18日 12時) (レス) id: 9d01398b31 (このIDを非表示/違反報告)
シェイガー(プロフ) - 更新待ってます！楽しみにしてます！ (2019年9月3日 3時) (レス) id: 524b76be29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜ヒロ
| 作成日時：2017年11月27日 0時
