百九十八話 ページ13
ゾロは不服そうな顔を見せた後、Aの頭を胸元に寄せた
ｿﾞﾛ「.......俺もだよ。離れたくねぇ」
『.......///』
胸がキュウと締め付けられる
.......あぁ、やだな。離れたくない。みんなと強くなりたい。もっとゾロといたい。触れていたい。
これからの冒険を、みんなは一緒に越えていくんだろうな。
でもそこに、俺はいない。いてはいけない。
ﾄﾞﾌﾗﾐﾝｺﾞ「「久しく見ねぇうちにまた闇が増したんじゃねぇのか？A」」
闇が日に日に強くなっていたのは自分でも分かっていた。いつか俺はこの力を制御できなくなる。
それに、この力をこの世から消すには、俺自身が死なないといけない
ゾロ、前に言ってくれたよね。死ぬことは罪滅ぼしにはならないって
たしかに、助けてもらって生き延びたような人になら、その言葉はごもっともだと思うよ
でも違うんだよ。ゾロ、違うんだ。
俺は、死ぬ事が、世界のためになるような、”鬼”なんだよ
ゾロの逞しい首元に頬を寄せる
嘘ついて、ごめんね
『みんなのとこ、戻ろっか
.......？』
立ち上がる俺の腕を掴み、ゾロは真っ直ぐ見つめてきた
ｿﾞﾛ「.......戻ってくるよな？」
『！』
うん、とは言えなかった
俺は歪みそうになった顔をこらえて、困ったように笑った
ゾロはしばらく俺を見つめて長く息を吐いた
立ち上がり、キツく俺を抱きしめる
『ゾロ.......ごめん』
思わず声が震えた
ｿﾞﾛ「.......分かってるよ、もう帰ってこいとは言わねぇ
だが.......いつか絶対お前を見つけるから。約束する。」
絶対に逃がさないという風にAを抱きしめるゾロ
Aは少し苦しそうにするが、抵抗しようとはしなかった
ｿﾞﾛ「これだけは覚えとけ、A
俺は.......いや、俺達は、お前がどんな危険な存在でも、それを迷惑なんてひとつも思いやしねぇ
お前が、誰よりも優しい奴だと知ってるから
命懸けても、お前と一緒にいたいんだよ.....。」
『.......うん、』
ﾄﾞｼｬｱｱｱﾝ......
ｿﾞﾛ「『！』」
ｿﾞﾛ「.......あー、そういやデービーバックファイトの途中だったな」
『そうだったな、でもルフィなら心配いらないさ
そろそろ戻ろう』
ｿﾞﾛ「そーだな」
歩くAの背中にゾロは声をかけた
ｿﾞﾛ「A」
『？』
Aは不思議そうな顔で振り向く
ｿﾞﾛ「好きだ」
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黒月(プロフ) - リンさん» 長らくお待たせしてしまい申し訳ない！！コメントありがとうございます！ (2022年3月28日 23時) (
レス) @page25 id: 02fbfb1fd8 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 久しぶりの投稿嬉しいです！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page25 id: 6226ea243e (このIDを非表示/違反報告)
Kgirl(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！！更新楽しみに待ってます！ (2020年10月18日 12時) (レス) id: 9d01398b31 (このIDを非表示/違反報告)
シェイガー(プロフ) - 更新待ってます！楽しみにしてます！ (2019年9月3日 3時) (レス) id: 524b76be29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜ヒロ
| 作成日時：2017年11月27日 0時
