【ymin】役作りを頑張る伊野尾くんと本気を出す山田くんの話。3

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……既読がつかない。


山田と話をしようと決めてから、もう5日経ってしまった。


話をしたいけれど、いよいよ大詰めを迎え、残すは明日の生放送のみとなってしまった撮影のせいで、時間が取れなくて。


山田もきっと忙しいはずで、でも、山田が望む時間に会いに行こうと思っていた。


……なのに、山田からの連絡はない。




「……田中さん。今日の山田のスケジュール、わかる？」


最近は林さんが山田の専属みたいになっているから、数人いるマネージャーさんのひとり、田中さんが送迎をしてくれている。


「知りません……」

「そっか……」



てっきり、マネージャー同士なら知っていると思っていたのに。


…………っていうか、知ってるのが普通じゃない？


「……すみません。俺らもよく知らないんです。林さんや、事務所の上の方は知っているみたいなんですけど」

「……そう、なんだ……」


最近の山田は誰とも連絡を取っていないらしいから、知念や圭人でさえもどこにいるかわからないことが多いらしい。


……こんなの、やっぱりおかしいよ…………。



お願い、教えてよ山田。



「……田中さん、ちょっとお願いがあるんですけどｰｰｰｰｰ」

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