短編集。(JUMP×JUMP)

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IN side


「圭人のばかやろーっ、最初は加減しろって言っただろっ」

「……sorry」


……怒ってくれるのは嬉しいんだけどね、光。

ここ、楽屋だし。みんないるからね。



なんて、そんなことを言う気力もないくらい。

気だるさに襲われている俺は、ブランケットにくるまってソファに沈みこんでいる。

……メンバーの生ぬるい視線を集めながら。



あの日、俺が潰れたあと。

圭人は光に呼び出され、怒られたらしい。



そしたら、なんと。

圭人……男同士でこういうことできるって、知らなかったんだって。


もう、拍子抜けだよね？

俺が悩んでたのは何だったんだろう？


予想もしていなかった方向に吹っ飛ぶあたり、圭人らしいっていえば圭人らしいけど。



そういうわけで、薮が圭人にいろいろ御教授くださったらしい。



じゃあなんで圭人が怒られているか。

それは、あまりにも丁寧すぎた行為の代償が、初夜から二日たった今でも俺を苦しめているからである。


つまり、腰が痛い。



それから、ゴムを付けなかったことについても散々怒られている。

(俺もすっかり忘れてたけど！)




世話焼きな二人には感謝半分、不満半分といったところだ。


俺と圭人の性事情はメンバーに完全に露呈したもんな！



あーあ。

具合が悪いから俺には何も言ってこないけど、しばらくは弄られるんだろうな。




……でも、俺が原因じゃなくて、ほんとによかった。




だから……もうなんかいいや。



あとはがんばれ、未来の俺。


.*･ﾟ .ﾟ･*.

琴音さんのリクエスト、「けといので激裏」でした！

激裏頑張ろうとしたんですけど、どうしても圭人くんっぽさを出したかったので、こんなことになりました……。

やたら張り切っちゃって加減間違えそうな圭人くんを書くのが楽しかったです。

そろそろページ数も少なくなってきましたが、移行しても続けますので、リクエストお待ちしております。

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