短編集。(JUMP×JUMP)

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脱力しきった体をベッドに投げ出して、真っ白な頭でぼんやり考える。


……自分でするのと、全然違う……。


まさか、こんなに気持ちいいなんて。

一人でする時は声なんて出ないのに、思わず喘いでしまったことに気がついて、俺は一気に恥ずかしくなる。


「気持ちよかった……？」


さっきまでの男らしさが嘘みたいに、圭人がおそるおそる聞いてくる。

あぁ、いつもの圭人だ、やっぱり不安だったんだって安心した。


俺が笑みを返すと、圭人もふわり、と笑ってくれて、


「……続き、する？」

「やるに決まってるでしょ……っ、次、……お、俺やるから……」


圭人の腕を掴んで、体勢を入れ替える。

俺に押し倒された圭人はぽかんとして、俺を見上げて。


「い、いのちゃん、無理しなくていいんだよ？ 疲れてるでしょ？」

「うるさいな…っ、俺ばっかりは嫌なの！」


圭人の上に跨って、服を脱がせていく。

ベルトに手をかけたときは、さすがに羞恥が湧いてきたけど、そんなこと言ってる場合じゃないし。

ちら、と圭人を見てみれば、俺の不慣れな手つきを見ながらにこにこしていて、ちょっと悔しかった。


ムッとした俺は、圭人に背を向けて跨った。

そのまま、何も言わずにパンツを引き下ろして、ゆるく勃ちあがったそれをぱくりと銜える。


これには、さすがの圭人も慌てて、



「わっ、いのちゃん、そんなことしなくていいよ！」

「うるひゃい、」


勢いでこんなことをしてしまったけど、ひくりと震えるそれは、少し舐めただけで苦味を感じる。

それに、びっくりするほど熱い。



……でも。


これが、俺の中に入るんだって考えるだけで、まだ使っていないはずの後ろがひく、と蠢いた。



「……ひゃっ!?」

「ご、ごめん。急に触ったから、びっくりしたよね」



振り返ると、圭人が人差し指を俺の孔に沈みこませたところだった。


「…ぁ、お、俺、そんなつもりじゃ……」



何も考えていなかったけど、この体制じゃ、圭人のを舐めようとすれば、逆に、俺の性器が圭人の顔に近づいてしまう。


図らずも大胆な行動をしてしまっていた自分に、顔が熱くなる。





……けど、ここで耐えなきゃ、先には進めないし。

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