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「ほら、ここから先は、山田が頑張っていれて?」

「えっ……、や、最後まで、ぁ、…っ」

「俺はこのままでもいいよ? 山田が我慢できるならね?」

「…んぁ、ゃめて…っ、なぁ……っ、」

「山田、浅いとこで抜き差しされるの好きだよね。でも、一番好きなのは奥でしょ?……もうちょっと頑張ってよ」



いのちゃんはわずかに腰をグラインドさせて、抜けるか抜けないかのところを抜き差しする。


なんてもどかしい感覚。
一思いに貫いてくれたらいいのに。



「ばか……っ、あとで覚えてろよ……っ!!」


それでも快感を求める俺は止まらない。



意を決して、腰を沈める。


「……は、ぁあ…っ……!!」

「……ん、よく頑張りました。それじゃ、動くよ?」


収まった、と思うと同時に、ぐちゅり、と音を立てて、いのちゃんが腰を揺らす。

体制のせいか、いつもより奥まで突き刺さるそれは、みるみるうちに快感を高めていく。


いつもはキスをし合いながら、ふたりで果てる、んだけど。




……見えない。


「は……っ、ゃ、……っ…し…っ」

「……ん、? なにかいった?」

「め、かくし……いやだ……っ」



いつもは見える、いのちゃんの目が覆われているのが、突然不安になる。


もっと俺を見てほしい。

ちゃんと、お互いを見ていたい。




いのちゃんの返事を聞かず、しゅるりと目隠しをはずしたら、驚いたような瞳と視線がぶつかる。


「……いいの?」

「ん、いい、よ…」



そう言って顔を近づけたら、いのちゃんはこれ見よがしに大きくため息をついた。




「……あぁもう! ほんとにかわいいな!」




「へっ、ゃ、あぁあ!?」

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花浅葱(プロフ) - たべっこさん» リクエストありがとうございました!遅ればせながらリクエストを2のほうで書きました。またリクエストがあればよろしくお願いします! (2018年1月9日 20時) (レス) id: f54c27727d (このIDを非表示/違反報告)
花浅葱(プロフ) - ◆◇如月 侑澪◆◇さん» リクエストありがとうございました!2のほうでリクエストを書きました。遅くなってしまってすみません。読んでいただければ幸いです! (2018年1月9日 20時) (レス) id: f54c27727d (このIDを非表示/違反報告)
花浅葱(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございました!お返事遅くなってしまってすみません……!2のほうでリクエスト書きました!またリクエスト等あればよろしくお願いします。 (2018年1月9日 20時) (レス) id: f54c27727d (このIDを非表示/違反報告)
けいな - はじめまして!このお話大好きです!いの受けを愛してるのでいつも楽しく読んでいます!リクエストいいですか?歪な関係の山田くん、知念くん、伊野尾くん、のお話の続きみたいなのってかいていただけないでしょうか?お願いします!更新頑張ってください! (2017年11月20日 12時) (レス) id: b1b2b6f894 (このIDを非表示/違反報告)
花浅葱(プロフ) - 琴音さん» リクエストありがとうございました。更新が遅くてすみませんでした! (2017年11月17日 5時) (レス) id: f54c27727d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花浅葱 | 作成日時:2017年6月7日 8時

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