【ONE PIECE】鏡の向こうの君

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「_______なぁ」




放課後、八崎が帰ろうとした時、いじめっ子のリーダー渡部が八崎に話しかけた。




私のクラスは班ごとに掃除がまわってくる。運悪く、今日は私の"班'が掃除当番な為 渡部と八崎のいじめが行われる空間に居なければならない。




「確か明日、体育だったよな？」




と扉の前に立ち、逃げ道を塞いだ。




_______渡部のあの顔、何か企んでいる時の顔だ。






「そ…そうだけど、何？」




と八崎は平然を保とうとしているが、八崎の足は小刻みにカタカタと震えていた。





「_________お前に、チャンスをやるよ」




「…え？」









…








シーン……っと教室は静まり返った。








______チャンス？









そのワードが私の頭の中なくっきりと残った。






チャンス…チャンスって、生贄(いじめられっ子)から解放されるチャンスの事？



なんのチャンス？チャンス…



ひたすら疑問に思った。





だが、その答えはすぐに返ってきた。






「チャンスだ。お前が"オモチャ"を"卒業"出来るチャンス」





ニヤニヤと渡部は笑みを浮かべていた。。私は、その笑みに恐怖を感じた。





「…チャンスって…具体的に…どんな…事」




八崎が食いついた。





「なぁに、簡単だ。明日の体育。先生以外のペアを組め」





それが、出来たらお前は解放だ。






「…どうだ？受けるか？」









渡部が八崎に問いかける。









________八崎の答えは…








「…わ…分かった、やる」





…

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