封印の水晶を当てたら ページ8
そら?????。°様リクエスト。ありがとうございます!
・
○館での出来事。彼は次目を覚ますと懐かしい校舎が視界に入ります。今度こそは貴女を助ける、と決意した彼は封印の水晶を固く握りしめます…。
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「A…っ!」
→思わず貴女を抱きしめます。
館にいた時のように、貴女がもがき苦しんでいない。その事実から彼は今の自分よりも大きい貴女に躊躇なく近寄って行ったのです。
「鬼であろうとも、Aは俺の妹に変わりない」
貴女が戸惑いつつも刀を抜こうとしますが何故か斬ってはいけない、だけど斬らなくては…と葛藤がぐるぐる巡る。
「すまない、今度は助けるからな」
前は何も出来なかった。今度は、今度こそは、絶対に。そう鞘を握りすぎて血が滲む貴女の手をそっと包み込んで安心させるように笑いかけるのです。
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「…ごめんな、…っごめんな…!」
→貴女の姿を見て涙が溢れます。
貴女を守ると言っておいて何も守れなかった不甲斐ない自分。その後悔がずっと彼の中を蝕んで苦しめられていました。
「絶対Aのことは、助ける」
今度はあんな結果にならないように。翡翠色に輝く水晶を固く握り締めて今にも自分を殺そうとしている貴女に動作が一瞬ピタッと止まった。
「(妹を助ける権利は、あるのだろうか)」
今、自分は殺された方が良いのではないか。下から覗いた貴女の表情は悲しみに満ち溢れていて、水晶は彼の手元から離れた。
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「怒っとる…よな」
→あの時、鬼になるのが俺じゃなくて。
貴女は肯定も否定もしません。チャキ、と抜刀するのを合図に貴女は地面を蹴り、彼との距離を詰めます。彼は逃げない。
「何年も一緒に居たのに…わからんかった、ごめん」
彼の背後から彼の名前を呼ぶ仲間の声。しかしそれに振り返る事なく未だ自分に殺意を向けている貴女に向かい合い、これから来る痛みをただ待ちます。
「…逃げて、ごめん」
彼が持っていたはずの球状の水晶は地面に置き、仲間がいるほうに軽く蹴ってごろごろと転がっていく。ごめんね。
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ふうあ - は〜い!勉強中にこっそり見てます、、 (7月31日 9時) (レス) id: 11f7a1268b (このIDを非表示/違反報告)
しおんちゃぬ 旧アカ - まだ見てるひとー! (7月29日 19時) (レス) id: 201953d074 (このIDを非表示/違反報告)
青年A - そら?????。゚さん» いえいえ、こちらこそリクエストありがとうございました! (2020年11月8日 8時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)
そら?????。゚(プロフ) - 遅れました!ごめんなさい!最高すぎませんか!?好きです有難うございます!!! (2020年10月9日 21時) (レス) id: d14360f31e (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 返信ありがとうございます!更新してくれるだけでありがたいんで体調崩さんように気をつけてください!! (2020年9月25日 20時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
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