【ハイキュー】えんきょりれんあい【宮侑】

ご ページ7

土曜日






結局、先生に呼ばれたりなどして最後に挨拶するぐらいしか平日、部活に参加出来なかった。
だから学級委員長は嫌なんだよ。

というわけだから、今日、初めて1年生を見る。





田「お前今日初めて1年みるんだな！
生意気なやつばっかだぞ！」




『それ、田中が言う？』




田「なんだとっ！？」





それにしても…でかいな。
ちっちゃいやつもいるけど。




オレンジが髪の小さい子が日向翔陽くん。
黒髪で“コート上の王様”という異名を持つ影山飛雄くん。
さっき、田中に挑発していた眼鏡の月島蛍くん。
月島くんと一緒にいるそばかすの山口忠くん。




体育館の隅っこの方で座り、ノートの各ページに各名前を書く。
名前はさっき菅原先輩に教えてもらった。





ピーッという音で試合が始まった。






田「そぉぉぉらぁぁぁ！！！」





叫びながら1点を取る田中。
そして脱いで振り回している。


たかが一点だろバカ。





そして日向くんの1発目は止められる。
そりゃそうだよ。
月島くんと20センチ差ぐらいあるでしょあれ。




『でも、よく飛ぶなぁ』




あれだけ飛べれば凄いよ。




しかし、どれだけ打っても止められるスパイク。



かと思ったら次は影山くんのジャンブサーブ。
でも、それも大地さんが拾う。





影山くんのジャンブサーブ…威力はまあまあいいんだけど…。
あとはコントロール？ん？でも大地さんに拾われたから威力もか？


月島くんは煽りがいいと思う。
あの頭の回転の良さ、進学クラスやな。
あのへにょっとしたブロックをしっかりできるようになれば……かな。


山口くんは、しっかり打ててるね。
サーブを失敗しないようにしていかないと。





と、各名前のところに書いて最後、日向くんのところを書こうと試合を見ていたとき、





『えっ…』





ドンピシャ…！？



影山くん、日向に合わせてトスを上げた！？
日向くんのあのスピードやバネなら、影山くんのトス、生かされるんじゃないかな。


でも、今のマグレだよね？？？
そうだよね？？







と思っていた。






「「よしっ！」」





次はブロックを躱してドンピシャ。


もうこれ、マグレじゃないわ。






侑、久しぶりにあんたみたいなセッター見たわ。

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