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Forty Four ページ5

同時刻 跡地





「早く出せよ!!」




菊「うるせぇな!!


また気絶させてやろうか!!」




さっきから謎の気が強い少女が菊池に歯向かっている。




「大体、アタシらをこんなところに監 禁しやがって!!


オジサン、まさかそんな趣味なの?キモっ!」




菊「オジサンはねぇ……。






君みたいな煩い女は嫌いなんだよ」




ガチャっと音をたてて銃が構えられる。



銃口は女性の頭に向いている。




「ひぃっ……」




銃には驚くのか……




菊「殺しはせずに送ってやろうと思ったが、



貴様は煩いからなぁ?」




「ご、ごめんなさ…い……」




彼女がそう言った瞬間、




ドンっ



っと大きい音が聞こえてきた。





菊「あ?」




そう言うと菊池は机の上にあったパソコンを見る。





菊「もう仲間が来やがったのか…」




私の方を見て言う。



仲間と言うことは警察…か……





「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!」




菊「貴様!!」




銃を構える菊池。




マズイ!!



そう思った頃にはもう駆け出していた。





バンッ




と銃声がなる





「…っ」




『あ……っ』




自分の腹部を見ると赤いシミが広がっていく。




その一瞬で彼女を庇って自分が撃たれたことを理解した。




『あ…あぁ……っ』




菊「っウソ…だろ……」




「ご、ごめ…んなさ……」




周りからも“キャァ”と声が聞こえる。、




『大丈夫…だよ…。



貴女が無事で…よかった』





菊「ウソだウソだウソだ!!


何故庇う!!何故だ何故だ何故だ!!!!

俺は……俺は!!!」




ガチャ




っとまた銃を構える音がする。




『え……?』




見ると菊池が自分のこめかみに銃口を当てている。





何故自分でこめかみに…




『菊池…っ!?』




バンッ





銃声が聞こえた。




目の前では血を流し倒れている菊池。





『ウソ…だ……』






そう吐いた瞬間、目の前が暗くなり再び気を失った。






最後に部屋のドアが開いた音が聞こえた気がした。

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作者名:茎わかめ | 作成日時:2018年9月17日 18時

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