【Noelchannel】幸せをくれた5人。 2 (ページ16)

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タ「あれ、Aちゃん出かけるの？」

『うん。ちょっと…行ってくるね』

やっぱり顔は見れなくて。
私は足早にあの場所へ向かう。

終わらせなきゃ…。

◇◇◇

リウ「よお、A。
もちろん、一人で来たんだよな？」

『当たり前だよ…。
もう、ジャンクたちに迷惑かけれない』

リウ「ククク…。
俺がお前の親を殺したときは、震え上がってたよなぁ？
あの時が懐かしい…」

あの地獄がフラッシュバックする。

___玄関には鉄の嫌な匂い。

リビングには大量の血と、両親が倒れていて。
殺人鬼__リウが、不気味な笑みを浮かべてこちらに振り向き____

『…っ…。
リウの、せいで、私の両親はっ…！』

また、リウはクククと喉を鳴らした。

リウ「あの絶望した顔は最高だったな。どれだけお前を殺したいと思ったことか…。
他の奴らを殺しても何も感じない。お前を殺さなきゃ意味ねぇんだよッ！」

リウは私と距離を詰め、気づいたときには腕を捕まれ壁に押し付けられている状態になっていた。

『っ…痛…』

リウ「お前のまわりには五人の男がいたよなぁ。
あいつらをまず殺してからお前を殺すのも悪くない」

リウは狂気的な笑みを浮かべていた。

『やめて！あるにあたちには手を出さないで！
ねぇ…お願いだから…もうやめよう？こんなこと…』

リウ「今更遅せぇよ。俺はあの5人とAを殺る」

『あの人たちは私の大切な人たちなの！』

リウ「んなこと知らねぇよ。ていうかさ…」

私の耳元に顔を近づけ、リウは楽しそうに言った。

悪戯を考えた、小さな子供のように。

リウ「…俺がさぁ、お前を襲ったら、そいつらは何て言うだろうなぁ？」

理解が出来なかった。

『…どういう意味？』

リウ「この状況で分からねぇとかバカだろ」

にやりと笑うと、私の肩に顔をうずめた。
肩に痛みが走る。

『っっ！
いや…！やめて！』

気持ち悪い…！！

リウの手が私の胸元へと_____

「やめろッッ！！！！」