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『…?』
今…ジャンクじゃない誰かが私の名前を呼んだ。
ジ「どうかした?」
『ううん。なんでもないよ』
気のせいだよね。
「________________なぁ、A」
『………っ』
「声を出すなよ?分かってるな?」
ピタリと横に付いてくる男。
ジャンクは気づいていないみたい。
「久しぶりだなA」
耳に囁きかけてくる、忘れもしないあの声。
「お前の両親が死んでもう1年_________。
新しい男はどうだ?」
私の両親を殺した_________リウ。
何故ここにいるの。
何故まだ捕まっていないの。
何故___________
「随分楽しそうじゃないか…Aさんよぉ。
_________殺しがいがある……」
絶望の顔にしか興味が無いのだ。
やだ…。怖い。
「明後日……空き倉庫に来い。1人でだ」
そう言うと、何も言わなくなった。
私は金縛りが解けたように、リウがいた場所を見る。
誰もいなかった。
空き倉庫。
そこは、私の家だった場所の近くにある倉庫。
ジ「…………A?乗るよ?」
電車の扉が開くところだった。
私は小さく謝る。
私は…殺されてしまうの?
みんなに会えないの?
いやだ。
手の震えを誤魔化すように、ジャンクの手を握る。
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夜桜 さや(プロフ) - うわぁああああああああぁぁぁ///(失礼しました)もうやばいですね!好きです!(語彙力が来い) (2020年6月23日 23時) (レス) id: 9e113d5b25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇夜餅 | 作成日時:2019年5月18日 8時