【Noelchannel】短編中編。 (ページ4)

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【ジャンク】〃ページ4

「時間です、Aさん」

シモンズが私を連れ、処刑場へ。

扉の前で、ジャンクが暗い顔で立っていた。

『何でそんなに暗い顔なのw』
ジ「...すまない。俺は...」

空気を察したのか、シモンズはどこかへ行ってしまった。
ジャンクは、私を優しく抱きしめた。

ジ「...俺は...」
『ジャンク。苦しまないで？
私は、死刑以上の悪いことをしたんだから。こうなる運命だったの』

ずっと謝り続けるジャンク。

『さいご...ジャンクの笑顔見たい』
ジ「...A...」
『好きだよ、ジャンク』

ジャンクは私の大好きな笑顔を見せた。

ジ「俺も、Aが好きだ」

「看守長、美鈴さん」

シモンズが声をかける。

私は出来るだけ笑顔で、処刑台に立つ。

ガラス越しに、ジャンクとシモンズが見える。
ジャンクがレバーを操作すると、私は落ちて死ぬ。

『...あ...死ぬんだ、私』

呟くと、涙が頬を伝う。

涙はとめどなく溢れてくる。

「看守長...お願いします」

ジ「...ああ」

『ジャンク。またどこかで会おうね』
ジ「ああ。...また会おう」

『またね、ジャンク。

大好きだよ』

私は、ゆっくり目を閉じた。

＿＿＿＿＿

ジ「...A...」

「Aさん...笑顔...でしたね ...」

シモンズの声は震えていた。

熱いものが頬を伝う。
俺は膝から崩れ落ちた。