【Noelchannel】短編中編。 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,152 hit

【ジャンク】〃ページ3

はぁ...。
ジャンクは私のこと好きじゃないよね。

仕事が恋人、的な。

まあまず私は死刑確定してるし。
未練があるまま死ぬのかぁ、私。

ジ「Aっ！」

『え、まだ刑務作業まで時間...』
ジ「...ちょっと、来てくれ」

走ってきたのか息が上がっている。
私は何も分からないまま、ジャンクについていく。

『ここは...』
ジ「応接間だ」

誰か、面会？
いや…今更私に会いに来る人いないか。

ジ「A..」
『なに？』

ジャンクは、真っ直ぐ私を見つめた。

ジ「俺は...お前が好きだ」
『え！？』

嘘...。
そんなはず、ない。
だってジャンクは...。

『仕事一筋って...』
ジ「嘘なんだ。俺はずっとAが好きで...。
でも...お前には好きな人がいるんだったな」
『...わ...私...ジャンクのこと好きなの...』

ジャンクは驚いて、

私の大好きな、あの笑顔を見せた。

ジャンクは私を抱きしめた。

ジ「よかった...！」
『この想い、届かずに死ぬと思ってた』

私は、ジャンクの肩を濡らした。

私は、処刑の日まで、出来る限りジャンクと過ごした。