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ー010ー ページ10

揶賀頼side

揶賀頼「やれやれ」


病院の中庭にいる二人

伊奈帆君は車イスのAさんを気づかうように立っている

伊奈帆君には感謝しなくては

ここ数日の間だけでAさんの心の支えになっている


揶賀頼「おや?これはこれは」

ユキ「先生、こんにちは」

揶賀頼「ユキさん、どうされました?」

ユキ「ナオ君の様子を見に来ただけなんです」

揶賀頼「喧嘩でもしたのですか?」


この姉弟に限ってそれは考えられないが


ユキ「違いますよ。ナオ君、少し嬉しそうなんですよ、最近」


“好きな子でもできたのかなって思ってるんですけどね”

そう言ってユキさんは少し寂しそうに笑う


揶賀頼「好き、ね…」

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作者名:あんな | 作成日時:2015年8月13日 19時

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