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ー06ー ページ6

???side

?「伊奈帆さんが拒んでいると?」

韻子「い、いえ!そんな訳ではなくてですね…」

?「韻子さん。そんなに固くならなくてもいいのですよ?共に同じ船に乗った仲間ではないですか」


ここ最近、伊奈帆さん以外の人達の態度がいささか固いものとなっている

それが少し悩み


?「困りましたね。ヴァース帝国側としては早く身柄を引き取りたいのですが」


本音は強制的に身柄を引き取りたい

一刻でも早く、彼女をヴァース帝国に戻さなければならない


?「彼女は、Aは、目覚めましたか?」

韻子「まだ、連絡は来ていません。アセイラム姫…どうして、Aさんを早く引き取りたいのですか?」

アセイラム「…強いて言えば、彼女のためです」




彼女のためなんかじゃない

韻子さんに見えないように手を握りしめる


韻子「……伊奈帆と、話してみます」


その言葉と共に通信が途切れてしまった


アセイラム「ふぅ…やっぱりあやしいでしょうか」

エデルリッゾ「理由を話す…わけにはいかないですものね」


Aを肉親から引き裂いたのは私

彼に辛い思いをさせたのは私

だから、私の手で

彼らを会わせたい


アセイラム「ごめんなさい…」


伊奈帆さん

嘘をついてまで、私は成し遂げなければ、いけないのです

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作者名:あんな | 作成日時:2015年8月13日 19時

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