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?「伊奈帆さんが拒んでいると?」
韻子「い、いえ!そんな訳ではなくてですね…」
?「韻子さん。そんなに固くならなくてもいいのですよ?共に同じ船に乗った仲間ではないですか」
ここ最近、伊奈帆さん以外の人達の態度がいささか固いものとなっている
それが少し悩み
?「困りましたね。ヴァース帝国側としては早く身柄を引き取りたいのですが」
本音は強制的に身柄を引き取りたい
一刻でも早く、彼女をヴァース帝国に戻さなければならない
?「彼女は、Aは、目覚めましたか?」
韻子「まだ、連絡は来ていません。アセイラム姫…どうして、Aさんを早く引き取りたいのですか?」
アセイラム「…強いて言えば、彼女のためです」
嘘
彼女のためなんかじゃない
韻子さんに見えないように手を握りしめる
韻子「……伊奈帆と、話してみます」
その言葉と共に通信が途切れてしまった
アセイラム「ふぅ…やっぱりあやしいでしょうか」
エデルリッゾ「理由を話す…わけにはいかないですものね」
Aを肉親から引き裂いたのは私
彼に辛い思いをさせたのは私
だから、私の手で
彼らを会わせたい
アセイラム「ごめんなさい…」
伊奈帆さん
嘘をついてまで、私は成し遂げなければ、いけないのです
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作者名:あんな | 作成日時:2015年8月13日 19時