ー03ー ページ3
伊奈帆side
救護班がいる場所につくと、すぐに韻子が駆けつけてきた
韻子「伊奈帆!?その人は?」
伊奈帆「例の人。椰賀頼先生はいる?急いで診てもらいたいんだ」
血が彼女の脚をつたって地面におちているしまつで出血がとまらない
それだけでなく、体温も徐々に下がってきている
韻子「分かった。奥の部屋に行って、応急手当てだけでもしててちょうだい?絶対に死なすわけには行かない。無理してでも連れてくるから」
伊奈帆「ありがとう、韻子」
彼女を奥の部屋に連れていき、簡易ベッドに寝かせ、酷く出血しているところを止血していく
見つけた時に止血できればよかったんだけど
貴女「っ、う!」
伊奈帆「我慢して」
止血の縛るのが痛かったらしい
けど、生きててよかった
椰賀頼「伊奈帆君!」
伊奈帆「椰賀頼先生、お願いします」
後は、椰賀頼先生に任せておけば大丈夫
僕を救ってくれた人だから
部屋を出ると韻子が待っていた
韻子「伊奈帆…」
伊奈帆「大丈夫だよ、椰賀頼先生だ。なんとかしてくれるよ」
韻子「うん…」
伊奈帆「何か、あったの?」
韻子「さっき……ヴァース側から通信が入ったの」
伊奈帆「そして?」
韻子「彼女が目を覚まし次第、すぐに本人と話がしたいって」
早すぎる
何を焦っているのだろうかヴァース側は
韻子「こんなの、おかしいよ!だって、だって可哀想よ……今まで彼女がどんな…」
伊奈帆「韻子、今は彼女が生き延びてくれることを祈るしかない」
韻子「でもっ!」
韻子が泣きはじめる
ここ最近、感情の起伏が激しい
伊奈帆「いくらでも、嘘をつくことはできるんだよ?」
こっちにだって、考えはあるんだから
18人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんな | 作成日時:2015年8月13日 19時