双子だなんて知らずに君は恋をする【黄】 stxxx

時を動かす者 ページ46

A side


んー、…困ったな。


どんなに否定しても証拠が無くちゃ意味が無い。


私が頭を働かせ黙っている間もお兄ちゃんを初め、気づいたら赤沢さんや大紫磨さんも私の味方をする。


赤「Aがそんなことする訳無いでしょー…！！」


紫「どんな根拠があって言ってるの？」


黄「そーだ、そーだ！」


そちらこそどんな根拠があるんだ、と言いたくなるような意味不明な言葉をよくもまあこんな自信満々に語れるものだ。


しかしこうやって時間を稼いでくれるのはありがたい。


私自身この理不尽な状況をどうやって脱出しようかだいぶ焦っているところ……。


ずっと立っているせいか足も痛くなってきて体勢を少し変える。


朝の着席するチャイムが鳴るまであと5分程。


時計の針を刻む カチッ、カチッ、と言う音がここにいる皆の耳にダイレクトに響いてなんだか洒落ている。


しかし、こんな時が止まったような空間を変える、1人のある人物が現れるのだ。



















青「ちょ、ちょっと待ったぁぁぁぁ！！！！」

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