双子だなんて知らずに君は恋をする【黄】 stxxx

隠し事 ページ21

赤 side


さすがにド直球すぎたかな…。


彼女は目をまん丸にして驚いている。


すると今度は鋭い目つきをした。


『なんで…そう思ったの？』


今までの雰囲気とはまるで違う。


ほんわかしていた顔がクールな感じ……？


なんというか


難しいな。


赤｢いやっ…あの、誕生日が一緒だったり顔が似てたから。｣




赤｢……かな？｣


『そっか…。』


あっ、いつもの顔に戻った。


『そうだね。琉輝人とは確かに双子……兄妹だよ。』


やっぱり…ッ


赤｢なんでっ……なんで言ってあげないの？｣


『だって…覚えてないんだもん。』




…え？



『お兄ちゃんは私を覚えてない。だから思い出すまで…。』



『私は何も言わない。』



…っ



ますます分からない…。


言っておいてもいい事なのに。



何かしら理由があるのだろうか…。


赤｢何か……あったの？｣


『さぁね。お兄ちゃんには言わないでよ？』


話を逸らしてはぐらかされる。


｢もちろん…それは。｣


そう言って口約束をする。


Aは俺の事を信用できるのだろうか？


『……お兄ちゃんは良い人でしょ？』


急にそんなことを言われびっくりする。


しかし返答はする。


赤｢…うん。るぅちゃんはとっても良い人。｣


答えは決まっている。




けれど…なんでそんなことを？

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