双子だなんて知らずに君は恋をする【黄】 stxxx

可能性 ページ18

赤 side


るぅちゃんがさっきからムスッとしている。


そして横を見ると囲まれているAの姿。


生徒｢ねぇ…川瀬さん？どこから来たの。｣


生徒｢好きなことは？異性のタイプって何…？｣


さっきから沢山の質問をされて…大変そうだなぁ。あはは


そんな他人事みたいなことを言ってるけど…


黄｢むぅぅ。｣


こっちはこっちで大変だ。(汗)


『住んでるとこー？近くだよ。好きなことは音楽かな。』


『タイプは…うーん優しい人？かな。』


淡々と答えてる。凄い。


るぅちゃんってもしかして…Aに恋してるのかな。


生徒｢ねぇねぇ…兄妹とかっている？｣


『双子のお兄ちゃんが1人居るよ。』


双子…。お兄ちゃんって言ってたな。


前…いや、昨日Aから家庭の事情を聞いた。


軽々しく話すその素振りはよく覚えている。


普通の事なのかな……Aからしたら。


生徒｢そうなんだ！誕生日は？｣


── 10月25日


赤｢……え。｣


肘をついてくっつけていた手と顔が離れ離れになる。


それって…10月25日って…。


自分の左にいるるぅとくんの方を向く。


赤｢るぅちゃん…。｣


改めて彼の顔をまじまじと見る。


そう言えば…Aの目は黄色、けど髪は茶色だ。


染めた…？可能性はある。


そしたら…Aの探してるお兄ちゃんって…るぅとくん…？


ひとつの言葉で分かる大きな可能性に混乱する。


赤｢考えすぎ…？｣


黄｢莉犬…？どうしたんですか。｣






いや……







赤｢大丈夫。｣

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