カフェラテ。 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,630 hit

5杯目ページ5

｢あの … 、私にも名前教えて欲しい… です｣

深澤｢あ、そうだったね。深澤辰哉って言います。よろしくね、吉木 Aさん。｣

この人、出逢ってからずっと私に微笑んでくれてる
素敵な人だなと確信した、愛想が良くて気遣いも出来て … こんな人が私なんかと食事なんて。

｢よろしくお願いします。｣

ちゃんと話せてるよね、大丈夫だよね

すると、目の前に又高級そうなワインが置かれた

深澤｢お酒なんだけど、飲める？｣

実はもの凄いお酒に弱い。でも断れる訳もなく、首を横に振る。そしたら、また微笑んで良かっただなんて。

深澤｢じゃあ、お疲れ様でした｣

彼も同じワインを持ち、向けてきた。
慣れないお店の空気感にも酔いそうなのに、これでワインなんか飲んでしまったら大丈夫かなと思いつつ、静かにグラスを当てて乾杯。

グラスにゆっくりと口を付け、少し飲んでみた

｢ … ん、｣

苦い、大人の味。偶に飲むだけであって、その偶にのお酒はいつもコンビニのアルコールが弱いやつ。

飲めると言ってしまったからには、飲み干すしか

ワインなんてゆっくり飲むものだと分かってた卦度、緊張を隠す為かグイッと飲み干してしまった。

あれ … 、クラクラする。私やっちゃったな。

深澤｢え、大丈夫？ Aさん？｣

ごめんなさい。
深澤さんの声、届いてなかった鴨しれない。