３つの夢 (ページ2) - 小説/夢小説

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脱走ページ2

タタ・・タタタ・・

このまま、まっすぐ行けば逃げれる・・・・

「待てー！！」

「絶対にあいつを逃がすな！！」

あ～もう追ってきてる・・・

あの２人には悪いことした・・・

「「ねえ！！」」

男の声の中に響き渡る女の声がし・・僕は振り向いた・・・

やっぱり・・・

どこか憎めない可愛らしい笑顔の女の子とそのとは正反対の黒い笑顔を見せる女の子が立っていた。

カノン「あ・・・」

ユウリ「あ・・・じゃないわよ！！あんた一人でここから逃げる気じゃないわよね！！」

カノン「え？」

予想外、２人も僕を捕まえにきたのかと思った、そんなことを考えている間にも２人は僕の所へ近づいて来た・・・

レミィー「ねぇ、カノン！！海に行くんでしょ？うちらも連れてってよ！！」

カノン「ど・・どうして？」

ユウリ「私たちだって、こんな所にずっといたいなんて考えてたわけじゃないのよ！！」

レミィー「広い広い世界で生きていたい！！ずっとそう思って生きてきたよ？」

カノン「ぼ・・僕についてきたら２人も政府に海軍に狙われちゃう・・・」

そうだ・・・この２人をまきこめない・・・

ユウリ「あ～そんなこと？」

カノン「は？」

一瞬ではあったが僕の思考回路は停止した・・・

レミィー「なにそれ～カノンそんなこと気にしてるの？」

ユウリ「私たちの後ろしっかりみなさい・・・」

そこには、倒れている海軍兵士しかいなかった・・・

カノン「ハハ・・」

レミィー「ウチだって苦手なのに頑張ったんだから！！」

ユウリ「これでも、一緒に行けないっていう？残念ながら私たち貴方のせいで賞金かけられてると思うんだけど？」

そうだ・・・僕はこの２人に救われたんだ・・・光を知らない僕に光を教えてくれた２人、まったく、僕はなんて馬鹿なんだろうね・・・

カノン「・・・・ありがと」

ユウリ「まったく・・」

レミィー「海へ、いこう」

こうして僕らの脱走生活が始まった・・・

これから１か月もしない間にそれぞれの運命の人と会うとは知らず・・・