俺達は、君の瞳に映りたい【名探偵コナン】

漆黒に染められて6 ページ17

パチっと目を覚ますとそこは知らない部屋で、


隣を見るとジンが私に腕枕しながら眠っていた。



『…えッ、…ッ』バサッ


徐々に脳が働いてきた私は、
急いで毛布を放り投げて、服を着ているかを確認する。




『……ふぅ』

昨日のままの服装を確認した私は、安堵した。


ため息をついた瞬間隣から、


「……チッ、寝込みを襲う趣味はねえ」

という声が。



『どの口が言ってんのよ。十分悪趣味じゃない。

……薬を飲ませて眠らせるなんて』


「…お前の全ては俺が支配する。

寝る時も、死ぬ時もな。」



『何度も言わせないで。私はあなたの思い通りに出来る女じゃないの。



…それより良かった。
ジン、眠れるようになったのね？』


その言葉を無視してジンはベットから体を起こし、タバコに火を付けた。





『……まって！学校！！！』


すっかり忘れていた。

急いで時計を見ると、もうすでに2限目が始まろうとする時刻だった。



急いで身を整え靴を履く。


『ジン！また連絡してね！じゃ！』


そう言ってドアノブに手を掛け、外に出た。


ドアが閉まろうとするギリギリで、



「……俺が眠れるのはてめえの隣だけだ。」

そんな言葉が、タバコの煙と共にジンの口から吐き出され、私の耳に届いた気がした。

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