俺達は、君の瞳に映りたい【名探偵コナン】

漆黒に染められて3 ページ14

ジンの運転で車に揺られること十数分。

連れてこられたのはいつものBARだった。



車から降りて、お店の看板を見るなり毎度恒例のやり取りをする。


『…いやだから、私まだ未成年なんだってば、』


「酒は飲めたほうがいい」


そう言ってジンは、私を置いて先に店に入る。


『…はあ、(こっちは明日も普通に学校なんだよ！)』



深いため息をつき、私もジンの後に続いて店に足を踏み入れた。

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「これ、今後の任務だ。チェックしとけ」

そう言ってジンは、USBをカウンターの上に置いた。

こんなちっこいUSBの中に、組織の機密情報が詰まっている。


『……了解。』




「…それと、最近シェリーの様子がおかしい。…要注意だ」


その言葉を聞いた瞬間、ポーカーフェイスを保ちつつも、心臓は音を立てて反応した。

(…ッ、シェリー、)

冷静を装う為に、私はコップに注がれたアルコールをゴクリと飲み干した。





その様子に、ジンがこちらをみてニヤリと笑う。


かと思えば次の瞬間、









「……なんだ、それは」


ジンの左手が、私の首元を鋭く包んだ。

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