毒舌ガエルとメイド服【REBORN！】 (ページ22)

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第19話ページ22

数日経った今、アジトにこもり気味だった私は外に出るのが

一つの楽しみになっていた

夕食の買い出しに市場で野菜をみていると

「今日も精が出るねぇ、お嬢さん」

まけてやる、と手持ち鞄にいくつか果物を

入れてもらった

「ありがとう、おじさん」

市場のおじさんとももう顔馴染みだ

人が怖かったあの頃が遠い昔のことに思える

(これもフランのおかげだよね･･･)

少しフランのことを考えただけで

胸が締めつけられる感覚がする

(でも･･･嫌じゃない･･･？)

帰ったらルッス姉にでも相談してみよう

そう思って買物袋を握り直した

「･･･だからよぉ、そんときがチャンスなんだって」

「ボンゴレに挨拶喰らわすにはまずあの連中を･･･」

ボンゴレ･･･？･･･あの連中･･･？

聞き覚えのある単語に思わず耳をそば立てる

「明日の、幹部総出の作戦の時に突撃すりゃあ落ちんだろ」

盗み見たその顔には見覚えがあった

「上手くやったな」

「ああ、付け入るのが面倒だったよ」

私の･･･面倒も見てくれたヴァリアー隊員

震えながらも奇襲作戦と称されたその全容を

盗み聞き、私はそっとその場を立ち去った

翌日、幹部のいないアジトに刺客が放たれた