.. j o y (ページ22)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:5,982 hit

.. ページ22

.

「はいじゃあ今日はここまでにします」

　
部活練習終わり、体育館横を通り過ぎるとバスケ部の練習する音

　

　

ドアの前で少し立ち止まり見てみるとリョータくんが声を出してる

キャプテンなんだもんな

　

　

　

　

　

　
そのまま部室に向かい、駐輪場へと1人向かう

　

練習後は汗かいてて暑いけど落ち着いたらすぐ汗が冷えるし

今日は風がとても冷たい

　
「うぅ、寒…」

ポケットに手を入れる

なにかあったかいものが飲みたくなる気温だ

「え、」

そんなことを考えながら駐輪場に着くと

同じようにポケットに手を入れて立っている三井さんの姿

　

「え、なんでいるんですか」

「そろそろ終わる頃かと思って待ってた」

「ええそんな…寒い中待たせてすみません」

「俺が待ちたくて勝手に待ってただけだし…
　

あとこれ、少し冷めちまってるけど」

　

と差し出されるあたたかいお茶。ちょうど飲みたいと思ってたやつ

　

受け取る時少し触れた三井さんの手がとても冷たくなっていた

「…何時からここいたんですか」

「さっき来たとこだ」

「でも手冷たい、ほら」

握ると私の手との温度差が凄い

　

「あったけぇな」

「部活後なんで」

そういうとさらにギュッと握ってくる

「このまま繋いで帰りたい」

「…自転車置いて歩いて帰りましょじゃあ」

「冗談だよ、いや冗談ではねぇけどそれは悪いから」

「じゃあ、どこか寄り道しません？」

　

　

　

　

　
　
　
　
　
　
　
「寄り道、コンビニでよかったのかよ」

「なんか無性に肉まん食べたくないですかこの寒さ」

「まぁ、わかるけど」

　

　

　

そして近くの公園まで行きベンチに座って食べる

　

「なんか高校生って感じ！」

「高校生だろ」

「そうですけど、青春っていうか」

「これがか？」

「記念に写真撮っておこっと」

　

買った肉まんの背景に三井さん

「どんな写真だよ」

「思い出ですよ

てか、2つ食べるんですか？夜ご飯？」

「いや、帰ったら飯も食う」

「すご、それで太らないの羨ましい」

「これくらいじゃ太らねぇだろ」

　

男子の代謝の良さ、なんとも羨ましい

　

.