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満員電車で密着してみた[Wizard] ページ10

〈操真晴人〉

「っ、悪い。大丈夫か?」
満員電車のカーブに差し掛かり前にいる彼がこちらに倒れてくるようになり目線の前には黒いジャケット。
Tシャツの襟から除く首筋にしか目がいかず咄嗟に横を向く。
「苦しいよな、少し我慢してくれ」
と言われた途端にまたカーブでぐぐと距離が縮まるもんだから心臓が持たない。
けれど彼とも離れたくないので恐る恐る裾を掴むとそれに気づいたのかこちらに軽く抱き寄せてくれる。
「Aちゃん、おいで。」
『はい…』
電車の中で甘い雰囲気になっている自分達に罪悪感を感じながら熱い頬を冷ますようにぱたぱたとしていると頭上からくくと小さな笑い声が。
上を向くとこちらを見下ろす彼と目が合う。ぐとこちらの耳へ顔を寄せて
「可愛い」
なんて爆弾発言をかます。
長い足は自分の足の間に割って時々ぐいと動くのでもう色んな意味で危ない。


「もうすぐ降りるけどもう少しこのままでもいいな、俺。」






〈仁藤攻介〉

「いつまでも満員電車は慣れねぇもんだな」
なんて言いながらドア側にもたれ掛かる彼とその前にいる私。満員電車が苦手な私は俯いてただひたすら下車駅を待っていた。
その瞬間急にドア側へカーブする電車と傾く自分の身体。
『わっ……!』
やばい踏み込めない、と思った瞬間
「っしょっと。」
腕を軽く引かれてぽすりと抱きしめられる。
自分とは違う体格に改めて驚きを感じると共に彼も男の子なんだと再認識して心拍が上がる。
「飛ばされるところだったな。あ、満員電車だから飛ばされるというかはぐれるだな」
俺に掴まっとけば安心だろと言い私の背中に腕を回してふらつかないようにしてくれる。
そんな彼の何気ない優しさに胸が鳴る。
そろりと上をむくと窓の向こうを見据える彼が見えた。
「A」
視線に気づいたのかこちらを見下ろして笑ってくれる。
「怖くねぇよ、俺がいるだろ?」
そう囁かれ背中をゆっくりめのテンポで軽く叩いてくれる。 心做しか気分が軽くなった気がした。


「もうすぐで降りっから、もう少しこのままな?」

抱き締めて愛情を注いでみた[Blade]→←キスをせがんでみた[Build/べスマ]



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温泉卵 - 誤字あってすみません‼︎😭 (3月23日 0時) (レス) id: cf3aefaeb6 (このIDを非表示/違反報告)
温泉卵 - こんにちは!コメント失礼します!いつも楽しく見させて頂いてます!リクエストしたいのですがウィザードで怪我してしまった。またいな感じお願いしたらしたいです。できたらお願いします! (3月23日 0時) (レス) id: cf3aefaeb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽに(プロフ) - るしゐさん» そういって頂けて恐縮です~т_тマイペースでやっていけたらと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願い致します🤝🏻 ̖́- (2月21日 0時) (レス) id: 48bd687bc9 (このIDを非表示/違反報告)
るしゐ - バレンタイン反応集、とても素敵でした!!これからも更新頑張ってください✨ (2月15日 20時) (レス) id: 3376040ee3 (このIDを非表示/違反報告)
華沙音(プロフ) - ぽにさん» 全然大丈夫です!!楽しみに待ってます‪🫶🏻´- (1月18日 23時) (レス) id: 7586dfe39b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽに | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/  
作成日時:2023年12月31日 17時

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