ご飯にする？お風呂にする？それとも私？[Blade] ページ8
〈剣崎一真〉
「Aさん、今なんて！？」
帰宅した彼にそう告げると明らかに動揺を隠せない22歳。
エプロン姿でおずおずと彼の表情を覗くと参ったな…なんてぼそりと呟く彼と目が合う。
「それ、意味分かって言ってます？」
『え、いや、一応…………？』
そう、それなら良かったです。と言いながらひょいと腰に手を回され身体が宙に浮く。
回された手には力が篭っており上を向くと何処か不機嫌そうな表情が垣間見えた。
「迷わず俺はAさんを選ぶことくらい分かってるでしょ、あまり俺を舐めないで下さいよ。」
〈橘朔也〉
「意味、分かって言ってるのか？」
上から下へ一瞥される。その眼差しにどきりとしながらもおずおずと頷く。
『私だってもう子供じゃありません、そりゃ…橘さんよりは下ですけれど』
「そうか、俺はお前の為にと思って過ごして来たんだが逆に困らせてたんだな。」
寂しい思いをさせて申し訳ないと囁かれ軽く抱きしめられる。
「A、お前を選んでもいいな？」
抱きしめられる腕に力が入る彼に同意を示すように背をぽんと叩く
「嫌がる事はしない、ただただ俺に身を委ねていてくれ」
〈相川始〉
「……？何が言いたい。」
目を丸くして頑張って言葉の意味を汲み取ろうとする彼が愛らしくて笑みが零れる。
『ごめん、意地悪が過ぎちゃったかも。始さんには分からなくていい事かもだし。』
「……つまり選択肢を今持ち出されてたのか。」
前言撤回。飲み込みが早すぎる。
「今ここでお前を選んだとしても風呂も折角作ってくれた夕飯も冷めてしまう。それでも…
Aを選びたいと思う俺はやはりどこか可笑しいのだろうか。」
急に放たれる言葉に唖然。耳が軽く染まっている彼に苦しいほどの愛情を感じて私は彼を抱きしめた。
「そうか。なら、Aにする。」
〈上城睦月〉
「えっ！？ちょ、待って下さいAさん！？」
分かりやすくバスケットボールを落としあわあわする年下の彼。
「……俺のこと揶揄ってたりします？」
『いや、結構真剣に選択肢として与えてるだけだよ』
「じゃあどれを選択しても怒りません…？」
『私の事なんだと思っているの…』
なんて茶番劇を繰り広げられる玄関前午後20:00。
明らかに動揺し顔を赤く染めている学生の彼に少し意地悪しすぎたかな…と思いながらご飯にしよっかとリビングへ向かおうとしたその時手首を掴まれる。
「俺、Aさんがいいです。」
真剣な、でも何処か彼を感じさせるその目に射抜かれ身体が固まる。
「一瞬シャワー浴びてきます。先行っててください。」
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温泉卵 - 誤字あってすみません‼︎😭 (3月23日 0時) (
レス) id: cf3aefaeb6 (このIDを非表示/違反報告)
温泉卵 - こんにちは！コメント失礼します！いつも楽しく見させて頂いてます！リクエストしたいのですがウィザードで怪我してしまった。またいな感じお願いしたらしたいです。できたらお願いします！ (3月23日 0時) (レス) id: cf3aefaeb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽに(プロフ) - るしゐさん» そういって頂けて恐縮です~т_тマイペースでやっていけたらと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願い致します🤝🏻 ̖́- (2月21日 0時) (レス) id: 48bd687bc9 (このIDを非表示/違反報告)
るしゐ - バレンタイン反応集、とても素敵でした！！これからも更新頑張ってください✨ (2月15日 20時) (レス) id: 3376040ee3 (このIDを非表示/違反報告)
華沙音(プロフ) - ぽにさん» 全然大丈夫です！！楽しみに待ってます🫶🏻´- (1月18日 23時) (レス) id: 7586dfe39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽに | 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2023年12月31日 17時
