ヒーローの君へ［特撮 反応集］

彼シャツしてみた [Drive] ページ7

〈泊進ノ介〉

「おっ……まえなぁ……！！！！！」

入浴中の彼の目を盗みそろりとスーツを羽織りご満悦状態の私に降りかかるビッグボイス。
声のする方へ向くと着替えて髪が濡れている彼がわなわなと赤面して震えている。

「何人のスーツ勝手に拝借して羽織ってんだよ…」
『進ノ介の匂いがする。これ落ち着くね。』
「…………本っ当俺の調子狂わせるのが大好きだよな」
これは没収、なんて言われて回収されるスーツ。あ〜なんて言いながら少し寂しい気持ちに浸る。
それを横目に見た彼はソファに座ってこちらを一瞥すると
「んなもんじゃなくても俺がいるだろ。」
ん、と言いながら手招きされて向かい合う形で抱きしめられて背中をぽんぽんと優しく叩かれる。


湿った彼の髪の毛と首筋から香るボディーソープの香りに何処か安心感を覚えて身体の力を抜こうと思った瞬間、

『っ……！？』

首筋辺りに彼の顔が埋められてすぅと吸われた感覚にびくりと身体が浮く。

「俺もAの香り凄く落ち着くから好きだ。」

してやったり、そういった様な顔でこちらを見る彼に胸が高鳴った。






〈詩島剛〉

お風呂から上がり肌着のままリビングへ行くとソファに白いジャケットが。
少しくらいならと思い羽織るとふわりと舞う香りに笑みが零れる。その瞬間

「それは反則でしょAちゃん」

腕を組みながら愛おしそうに見る彼の姿が。
「どこでそんな可愛い仕草覚えてきちゃったの、俺今Aちゃんが可愛くて仕方がないんだけど。」
と言いながらぎしりと音を鳴らして隣のソファに座る。

『ご、ごめん…！ちょっとした好奇心というか……すぐ脱ぐ！』
「いーやそのままでいいよ。」

脱ごうとした瞬間再度パサりと羽織らされ頭にクエスチョンマークを浮かべまくる。
そんな私を見ながらちっせぇ身体だな、俺の彼女可愛くてしんどい、写真映え間違いねぇなどといい頭を抱えてしまう。
『あの…剛く……わっ！？！？』

そんな彼を覗き込もうとした瞬間フードをかばりと下ろされ視界が暗転する。その瞬間ちゅ、と口を塞がれる。
明るくぼやけた視界の中で彼と目が合う。




「ここで止められた俺に感謝した方がいいよー？早く上着てきな。俺今これでも結構我慢してるんだから。」

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