ヒーローの君へ［特撮 反応集］

入浴してたら鉢合わせした［Wizard］ ページ6

〈操真晴人〉

「あっ、悪い。」
カラリと空けられる戸に驚き声の方へ顔を向ければ呆然としながらも足を進めて身体を流し当然の様に湯船に入ってくる彼。
『えっ、ちょ待って待って待って！』
そのまま流れ的に長い足の間にちょこんと座るような体勢になり身体が火照り出す。
急いで出ようとすると腰に手を回され逆戻り。
「こーら、身体冷えるって。今更照れることないでしょ？いつまでも初々しい反応見せてくれちゃって。」
後ろからがばりと腕を回され耳元で囁かれる。
耐えられなくなって口をパクパクさせながら後ろを振り向くとどこか機嫌が良さげな魔法使いと目が合う。
水も滴るいい男とはまさにこの事なんだろう、そう思いながら彼を見るも色気にあてられすぐ顔を前に戻そうとするも、
「Aちゃん、そんな可愛い反応されたら長風呂になっちゃうよ？」
髪から項、そして鎖骨へと指を滑らせる彼に身体が跳ねる。

「どこもかしこも可愛くて俺どうにかなりそう」




〈仁藤攻介〉

「くそ〜！先に頂かれちまったか！」
あちゃーと頭を抱えながらなあなあ、俺も一緒にいいか？と言われる。
こちらも同じく後ろから抱きしめる形で入浴。
「あったけぇ〜！お前もやわけぇしあったけぇし俺幸せ者だ……」なんて言われながらぎゅうと抱きしめられて思わず笑みが溢れる。
「にしてもやっぱAは女子なんだな。」
『へ？』
急に当たり前のことを言ってどうしたのかと首を傾げているとほらよ、なんて言いながら手首を持ち上げられ彼の手首と比較される。
「腕も細ぇし手も身体も俺より遥かに小せぇだろ？俺が守ってやんねーとなってより一層思うんだわ。」
いつものトーンだが髪が濡れて下ろしてある+そうそう言わないようなことを言われて普通でいられるわけがない。
「あ、なーに赤くなってんだよ、俺に惚れ直したか？おらおら！」
湯船のお湯をパシャパシャとかけられ笑顔な彼。

2人して逆上せて上がったのは約1時間後のことだった。

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