朝起きたら推しがいました[Ex-eid] ページ24
〈宝生永夢〉
「おはようございます、Aさん。」
甘く柔らかい声が響いて微かに目を開けるとこちらを見て笑みを零す某特撮番組の研修医である私の推しと目が合う……目が合う？
『え、な、ちょ……ん！？』
「驚くのも無理ないですよね、」
僕も目が覚めたらここにいたんです、と言いながらくるりと一周してえへへと笑う彼。そんな彼を横目に見ながら自分で軽く頬を摘む私。勿論痛い。
「わ！ちょ、何してるんですか！？」
『ほ、宝生永夢……せん、せい？』
「急に改められると恥ずかしいですよ、いつもの様に呼んでください。」
いつものように…？と中々覚醒しない頭をフル回転させているとあ、やっぱり分かってないですよね。と言い目を合わせてくる。
「知ってるんですよ、Aさんが僕を応援してくれている事、僕を"永夢"って呼び捨てで呼ぶのも。そんなに好意を向けられると気になりますよ。」
つまり今までTVで見てきて呟いていた私の声は画面越し彼に筒抜けであった、という事である。
「僕のこと、どう思ってるんですか？」
そう言って私の方へ手を伸ばす彼に私はただただ固まって頬に伝わる温もりを感じることしか出来なかった。
〈鏡飛彩〉
「お前はいつもこんなにだらしがないのか。」
『……………ひいろ先生が夢に出てきたの初めてかも』
そう呟く私に"夢に出てきている彼"は眉間に皺を寄せ、起きろと布団を剥ぐ。
その寒さに脳が覚醒していき次第に現実である事を認識した…瞬間に私はずざざと毛布を被る。
『何で何で何で！？』
「俺が聞きたい。CRで仮眠をして起きたらこれだ。」
こちらを一瞥した後白衣を脱いでベッドに腰を下ろす彼。
『あの、鏡先生…ですか？』
「畏まるな。いつもの五月蝿さは何処へいった、A。」
『え、何で名前知って…待って待って待って待って』
状況を理解したようだな、と天才外科医元い、私の推しは窓から外を見据える。
『本当にすみません五月蝿いですかやっぱり。毎話毎話鏡先生が出る度に…推しなので…』
「大した事ない、既に慣れている。が、過度な好意発言は支障を来たす。」
過度な好意発言…画面越しでも伝わっていた事に冷や汗が走ると同時に心当たりしかなく、善処しますと呟く。
「らしくないな。」
『……え？』
「別に誰も言うなとは言っていない、程度を弁えろ。
医者である前に俺も1人の人間だ。」
公私混同は論外だ、と目を逸らす彼の耳は赤くなっていて私はにやけを隠すために再び毛布にくるまった。
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温泉卵 - 誤字あってすみません‼︎😭 (3月23日 0時) (
レス) id: cf3aefaeb6 (このIDを非表示/違反報告)
温泉卵 - こんにちは！コメント失礼します！いつも楽しく見させて頂いてます！リクエストしたいのですがウィザードで怪我してしまった。またいな感じお願いしたらしたいです。できたらお願いします！ (3月23日 0時) (レス) id: cf3aefaeb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽに(プロフ) - るしゐさん» そういって頂けて恐縮です~т_тマイペースでやっていけたらと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願い致します🤝🏻 ̖́- (2月21日 0時) (レス) id: 48bd687bc9 (このIDを非表示/違反報告)
るしゐ - バレンタイン反応集、とても素敵でした！！これからも更新頑張ってください✨ (2月15日 20時) (レス) id: 3376040ee3 (このIDを非表示/違反報告)
華沙音(プロフ) - ぽにさん» 全然大丈夫です！！楽しみに待ってます🫶🏻´- (1月18日 23時) (レス) id: 7586dfe39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽに | 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2023年12月31日 17時
