［Build/ベスマ］ ページ23
〈桐生戦兎〉
「俺にくれんの？」
『渡すの遅くなっちゃってごめん。』
「いや全然、寧ろ俺の為に作ってくれたんでしょ？」
光栄だな、と微笑んで作業していた手を止めて1つ口に運ぶ。
「美味い…疲れた身体に甘いものは最っ高だな」
ありがとな、休憩するいい機会になった。と言ってこちらに笑みを向ける天才物理学者に声をかける。
『こんな時間だし疲れてるでしょ？糖分補給でもして早く寝た方が身のためだよ。』
そう言うと口をむっとしながら頭を少し掻いてそれも一理あるな。と呟く。
『そう思い立ったならすぐ行動、ほらすぐそこベッドだし……！？』
促そうと彼の方へ体を向けた瞬間身体が浮いてベッドにゆっくり下ろされる。
ぎしりとスプリングの音がして上には彼の整った顔。
『せ、せんと…？私はまだ寝ないよ？』
「何言ってんの。糖分補給だよ、と、う、ぶ、ん、ほ、きゅ、う」
そう言うと私が作ったチョコを口に含んだ瞬間口を塞がれる。
言い返す余裕もなく手首を軽く拘束されたまま口の中で溶けるチョコの甘さと彼のキスに頭が回らなくなる。
「…んな顔しちゃって。チョコが美味しすぎた？それとも俺のキスが良かった？」
まだ足りないから。そう言って彼は次のチョコレートを口に含んだ。
〈万丈龍我〉
「まじか……！さんきゅー！！」
あげると同時に笑顔になってぱくりと1口食べる。
「美味い！Aはやっぱすげーな。」
俺ぜってー作れねぇよ。なんて言いながら美味しそうに頬張る彼を見て落ち着いて食べてよ、と笑みを含みながら言う。
『あ、ほら。急いで食べるから、ここついてるよ。』
「……？どこだよ。」
口の横にカップケーキのクリームが着いているのを指摘すると反対の方を拭う彼にもどかしくなって指で拭いぺろと舐める。
『ん、甘すぎたかな…』
「なっ！？おま、今何……！？」
今の1連を見ていた彼は赤面しながらわなわなと震えている。
そんな彼を見た瞬間、今自分が無意識にした事を振り返りぼっと頬が熱くなる。
『や、ごめつい…！忘れて忘れて！』
そう言ってちょっと外に出てくると言い階段を登ろうとした瞬間ぐ、と腕を掴まれる。
「……できるかよ。」
『ばんじょ……うわっ！？』
引き寄せられた瞬間彼に抱き上げられていて目の前には彼の顔。
「悪ぃ、抑えらんねぇ。A」
行き過ぎた行動を取りすぎたのか目の前の彼は私をまっすぐ捉えていて。
謝られた瞬間私の口は甘い香りを纏った彼に塞がれた。
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温泉卵 - 誤字あってすみません‼︎😭 (3月23日 0時) (
レス) id: cf3aefaeb6 (このIDを非表示/違反報告)
温泉卵 - こんにちは！コメント失礼します！いつも楽しく見させて頂いてます！リクエストしたいのですがウィザードで怪我してしまった。またいな感じお願いしたらしたいです。できたらお願いします！ (3月23日 0時) (レス) id: cf3aefaeb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽに(プロフ) - るしゐさん» そういって頂けて恐縮です~т_тマイペースでやっていけたらと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願い致します🤝🏻 ̖́- (2月21日 0時) (レス) id: 48bd687bc9 (このIDを非表示/違反報告)
るしゐ - バレンタイン反応集、とても素敵でした！！これからも更新頑張ってください✨ (2月15日 20時) (レス) id: 3376040ee3 (このIDを非表示/違反報告)
華沙音(プロフ) - ぽにさん» 全然大丈夫です！！楽しみに待ってます🫶🏻´- (1月18日 23時) (レス) id: 7586dfe39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽに | 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2023年12月31日 17時
