ヒーローの君へ［特撮 反応集］

［Ex-eid］ ページ22

〈宝生永夢〉

「僕にですか？！」
貰えるなんて思ってもいなかったです、と言いながらもチョコを見て微笑む彼。
『本命だよって言ったら困っちゃう…？』
勇気を出して聞いてみたらえ！？と明らかに驚いた瞬間見る見るうちに顔を染めてく彼。
「Aさんが、僕の事を……ですか？」
『ですです…実はえむくんのことが』
そう俯いて呟いた瞬間待ってください、と声をかけられ優しく手をとられて握られる。

「この先は、僕が言ってもいいですか？Aさん。」




〈鏡飛彩〉

「感謝する。」

そう一言言ってくるりと踵を返す。渡せたならそれで良い、そう思って戻ろうとすると
「A」
と後ろから通る声で呼び止められるとこつこつと靴を鳴らしながらこちらへ来る彼に疑問が浮かぶ。
『？どうかしましたか？』
「今夜、空いているか。」
突然の彼の誘いに驚いて身体を揺らすも彼に会いたい一心で首を縦に振る。

「そうか。退勤後すぐお前の所へ行く。待っていろ。」
そうふっと微笑んで声を落として話す彼に嬉しさを覚えながら軽い足取りで持ち場へ戻った。





〈花家大我〉

「もうそんな季節か。」

お前も少しは腕を上げたか？なんて笑って言いながらも受け取ってぱくりと1つつまんでくれる。
『どうですか…？少しリキュールを入れてみたんです。』
「美味い。にしても大の大人に酒入りのチョコを渡すとはどういう心算だ？まだガキのくせに。」
なあ、A。そう言いながらぎしりと椅子に座りこちらを見据える彼にどきりと胸が高鳴る。

『駄目でした…？』
そう呟く私に溜息をつきそういう訳じゃねえ、けどな。と言ってずいとこちらへ身を近づける。
「俺に酒を入れると痛い目を見んのはAだぞ。」

今すぐ襲われたいなら話は別だけどな、と言い捨て彼はまたチョコを口にした。




〈九条貴利矢〉

「まじ？Aちゃんの手作り？」
自分が貰っちゃっていいの？と言ってサングラス越しにこちらを見る彼にはいと言う。
「うわまじ嬉しい。ありがとう、美味しく食べるね。」
そう言って頭にぽんと手が置かれる。
『じゃあ、私はこれで！』と言って立ち去ろうとした時にあ、ちょっと待って。と言って引き止められる。
「口、開けて。」
言われるがままに困惑したまま口を軽く開けた瞬間彼の口が重なってからんと何かを口移しされる。

「今からAちゃんのチョコ食べるから、あげる。」
そう悪戯笑顔で囁かれて口の中にある飴が何味か分からなかったのは言うまでもない。

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