あれ、彼氏さんじゃない?[random] ページ15
講義が終わり支度をして帰宅しようと教室の外へ出ようとした時、
友人「ねぇA、あそこ学校ん外で待ってるの彼氏さんじゃない…?」
『え』
学校外で待っていた見た事のある人影は
私の彼氏でした。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
〈剣崎一真〉
ブルースペイダーに寄り掛かりながら私を待つ彼は何処からどう見ても絵になる様で帰宅している女子学生達はそんな彼を見ながら惚けた顔をして歩いていく。
「お、お疲れ様」
『連絡もなしで待ち伏せですか剣崎くん?』
「悪い悪い、ハカランダの帰りで丁度通りかかったからそのままAちゃんを拾ってこうかな〜って思ってさ。」
寒いだろ、ほら。といわれて彼に巻かれていたマフラーが解かれ私の首に巻かれる。
巻かれたあと私の頭に手を置いて微笑む彼にこんな小さな事でときめいてしまう私は重症なのかもしれない、と感じる。
『ただでさえ目立つんだから…』
「え?Aちゃん今なんて?」
きょとん顔で屈んで目線を合わせてくる彼に分かってるくせにと言って鞄を預ける。
その言葉にふと笑った彼は宥めるように私の肩に手を置いて優しく話す。
『…?剣崎くん?』
「だいじょーぶ、どれだけ嫉妬しても俺はAちゃんしか見えてないから、な?」
寒いから早く帰ろう、そう笑顔で言われてバイクに跨る彼の腰に腕を回した。
後日彼との一連を教室の窓から見ていた友人達に怒涛の質問嵐が降りかかったのはまた別のお話。
〈桜井侑斗〉
『え、どうしたの急用?』
「五月蝿い、この辺に用事があったからついでにあんたを拾いに来ただけだ。」
あれ、電車じゃないと小声で呟けばゼロライナーで迎えになんて来れるわけないだろ、Aは本当何処か抜けてるよな。と笑われる。
しかし、マシンゼロホーンに跨りながら私にぶつくさ言う彼の耳は紅く思わず笑みが溢れる。
『本当はさ、私に会いたかったんじゃないの?』
我ながら自意識過剰な発言をしてしまった、と思いながら前を向くと見る見るうちに紅くなる彼。
『え…?本当だった?』
「五月蝿い聞くな見るな!」
『わっ…!?』
そう吠えられてヘルメットを投げられる。
「乗らないなら置いてくぞ。」
そう言いアクセルを回す彼に待って!と言いながら後ろへ乗り彼の上着の裾を掴んだ瞬間バイクが走り出す。
『そんな真に受けなくても冗談だったのに。』
「……会いたくて来たら悪いかよ。」
『…え?』
耳を疑う様な唐突のデレに頬が緩むのを隠すようにその大きな背中に頬を寄せた。
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温泉卵 - 誤字あってすみません‼︎😭 (3月23日 0時) (レス) id: cf3aefaeb6 (このIDを非表示/違反報告)
温泉卵 - こんにちは!コメント失礼します!いつも楽しく見させて頂いてます!リクエストしたいのですがウィザードで怪我してしまった。またいな感じお願いしたらしたいです。できたらお願いします! (3月23日 0時) (レス) id: cf3aefaeb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽに(プロフ) - るしゐさん» そういって頂けて恐縮です~т_тマイペースでやっていけたらと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願い致します🤝🏻 ̖́- (2月21日 0時) (レス) id: 48bd687bc9 (このIDを非表示/違反報告)
るしゐ - バレンタイン反応集、とても素敵でした!!これからも更新頑張ってください✨ (2月15日 20時) (レス) id: 3376040ee3 (このIDを非表示/違反報告)
華沙音(プロフ) - ぽにさん» 全然大丈夫です!!楽しみに待ってます🫶🏻´- (1月18日 23時) (レス) id: 7586dfe39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽに | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2023年12月31日 17時