大晦日一緒に過ごしてみた[Build] ページ1
〈桐生戦兎〉
大晦日でもバイトがありくたくたで帰宅したのが23:00
ガチャりとnascitaのドアを開けていつもの様に研究室へ下がっていくとジジジと器具を弄る戦兎の姿が。
『えっまだ起きてたの?』と声を漏らすとくるりと椅子を回転させ「ん、おかえりなさい。」と軽く微笑む。
ほらと腕を広げられて吸い寄せられるように倒れ込む。
「大晦日にバイトを入れるAも物好きなもんだな」
『大晦日でも発明品作り続ける戦兎も物好きだよ』
彼はそうだな、なんて言いながら優しく抱きしめてお互い笑う。
『今年は戦兎の年だったね』
「ん〜、あ〜兎年?俺に兎要素なんてどこにあるのよって感じだったな。」
『もう年明けちゃうけど何もしなくていいの?』
「俺はお前と居られたらそれでいーの。」
年明けまであと30分。
〈万丈龍我〉
研究室に2人きり。万丈は筋トレ、私はスマホを見ながら他愛もない会話をする。
『来年は万丈の年明けだね』
「あ?来年?俺は23だぞ?」
『そうじゃないよバカ。来年は辰年でしょ?万丈の名前も龍が入ってるしほら、変身アイテムもクローズドラゴンでしょ?』
は〜お前凄いとこ気づくよな。なんて言いながら腕立て伏せをしていた彼は身体を起こす。
『あれ、もう終わりなの?早くない……?』
「年明けんのに筋トレってのも何か嫌だろ。ほら。」
『わっ!?』
ぐいと腕を引っ張られて彼の胸にダイブする形に。筋トレ後だからなのか彼の体温が上がっていてとても温かい。
『万丈』
「何だ?」
『来年もよろしくね?』
「…おう!」
〈猿渡一海〉
すっかり暗くなった頃用事を済ませて急いでnascitaへ入るとカウンターにファーにカーキのジャンパーを着ている彼が伏せているのに気づく。
『かずみん……?』すぅと寝息をたてて寝ている本人。折角のチャンスだ、そう思い彼の顔に手を伸ばし下ろされている髪を触る。
その時パシっと腕を捕まれびくりと身体が強ばる。
「人の寝顔を見て微笑むたあいい度胸してんじゃねえか?Aちゃん?」
『か、かずみんおはよう〜なんて…』
そこにはご機嫌ななめ麗しゅう猿渡一海がこちらを覗き込んでいた。
「は〜ったく、誰を待ってたと思ってんだよ。」
『え、』
私?なんて言葉も出ずに彼の瞳を見つめていることしか出来なかった私をよそに立ち上がって自分の着ていた服をぱさりと着せる。ふわりと香る彼の香りに思わず体温が上がる。
「今夜は冷えるからな。ほら、戦兎達もう盛り上がってんぞ。行くぞ。」といい冷蔵庫を指差す。
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温泉卵 - 誤字あってすみません‼︎😭 (3月23日 0時) (レス) id: cf3aefaeb6 (このIDを非表示/違反報告)
温泉卵 - こんにちは!コメント失礼します!いつも楽しく見させて頂いてます!リクエストしたいのですがウィザードで怪我してしまった。またいな感じお願いしたらしたいです。できたらお願いします! (3月23日 0時) (レス) id: cf3aefaeb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽに(プロフ) - るしゐさん» そういって頂けて恐縮です~т_тマイペースでやっていけたらと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願い致します🤝🏻 ̖́- (2月21日 0時) (レス) id: 48bd687bc9 (このIDを非表示/違反報告)
るしゐ - バレンタイン反応集、とても素敵でした!!これからも更新頑張ってください✨ (2月15日 20時) (レス) id: 3376040ee3 (このIDを非表示/違反報告)
華沙音(プロフ) - ぽにさん» 全然大丈夫です!!楽しみに待ってます🫶🏻´- (1月18日 23時) (レス) id: 7586dfe39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽに | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2023年12月31日 17時