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智洋side
智「雅紀くん起きて、お粥作ったから」
雅「ん〜…お…かゆ？」
智「寝たばっかなのにごめんな。
何か食べとかな薬飲めへんから」
雅「食べる…ともくん抱っこ」
智「え！俺、お粥持っとるんやけど。
崇裕でもええ？」
崇「俺！？」
大丈夫やって。
多分嫌って言わへんわ。
雅「…いいよ」
ほら。
崇「もう、早よ来い」
雅「ん…」
崇「おい、今からご飯食うんやから寝るなや」
智「崇裕、言い方強いで。
雅紀くんも起きる！はい、どうぞ」
自分で食べそうにないから抱っこしたまま食べさすか。
ご飯後。
雅「ん、ご馳走様…」
智「よく食べました。
……ほら、崇裕」
崇「うぇ！？無理やって…」
何でなん！雅紀くん寝てまうやんか！
食べさしとる間に準備しとけって。
智「もう…なぁ雅紀くん、崇裕のことまだ嫌いなん？」
崇「な！そんな率直にっ」
雅「…もう嫌いじゃないよ？
だってあの人から助けてくれたんだし。
たかだって、俺のこと嫌いじゃないんでしょ？」
崇「何でそんなこと…」
雅「だって名前呼んでくれた。
嫌いな人の名前って呼びたくない気がするから。
それに、この前も一緒に寝てくれたじゃん。
嫌いだったらそんなことしないってあっくんも
言ってたもん。
今だって抱っこしてくれてる。
俺、たかの匂い大好き…」
やっぱり雅紀くんはちゃんと気づいとるんやな。
人の心の変化に敏感な雅紀くんやからってのもあるのかも
しれへんけど。
崇「俺には分からへん…。
お前の気持ちも、俺の気持ちも分からへんわ…。
でも…嫌いじゃないん…かもしれへん」
智「ゆっくりでええよ。
自分に嘘つかずにゆっくり考え」
嫌いじゃないかもって言っとる時点で随分変わったなって
思うけどな。
雅「俺、下行きたい」
智「ほんなら行くか。
崇裕そのままよろしく」
崇「しゃーないな、よいしょっと。
はぁ…腹減った〜」
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作者名：KK | 作成日時：2022年8月21日 21時
