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雅紀side in警察署
崇「これしとけ」
雅「何？」
崇「マスク、お前風邪引いとるんやからうつるやん」
あ、風邪だったことすっかり忘れてた。
流星を追いかけてる時は何も感じなかったのに…。
改めて風邪引いてるって認識したらしんどいや…。
警「すいません、お待たせしました。
ではいくつか質問させてください。
まず、女性との関係を」
崇「この2人の実の母親だそうです」
警「母親…なるほど。
あなたとは血の繋がりはないということですか？」
崇「まぁ…はい。
弟が夜に公園にいた2人を見つけて来てそのまま」
警「今に至ると…分かりました。
じゃあお兄ちゃん、ちょっと質問いいかな？
夜に公園にいた理由を教えて？」
雅「元々流星があの人に虐待されてて、怖くて逃げた。
逃げた後、施設の人に拾われて暮らしてたんだけど、
そこでもいじめにあって…嫌になって…」
警「ちなみに施設の名前は分かる？」
雅「チューリップ保護施設だった気がします」
警「ありがと、辛いこと思い出させてごめんね。
実はその施設、以前から教職員による虐待が問題視
されておりまして。
私たちもそこに行ったんですけど何も証拠がなく…」
そうだったんだ…。
確かに先生の態度はすごい嫌だったなぁ。
ずっと怒ってるし気に入らないことがあったら叩くし。
崇「そうなんですね。
よかったです、弟が公園通ってくれて」
今思えばそうだよね。
ともくんが通らなかったら俺らどうしてたんだろ？
流「たかぁ…りゅうお腹空いた…」
崇「こら、今お話中やから」
警「あっはっは笑、もう夕方ですから仕方ないですよ笑。
では、女性の事情聴取を行なって、分かったことが
あり次第、ご連絡させていただきます」
崇「その時は全員の方がいいですか？」
警「そうですね、今後のことも関わってくるので」
じゃあまた来ないと行けないのか。
ふぅ…やっと終わった…。
崇「ともが迎えに来るから少し待つで」
流「お腹空いたぁ！」
崇「はい、飴ちゃんあげる」
流「飴じゃあお腹いっぱいにならへん…ﾓｸﾞﾓｸﾞ」
そう言いながら食べてんじゃん。
てか…しんどっ…。
雅「たか…しんどい…」
崇「はぁ、めんどくさいなぁ…ほらおいで」
初めてのたかの抱っこだぁ…。
ん…たかの匂い落ち着く…。
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作者名：KK | 作成日時：2022年8月21日 21時
