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雅紀side
雅「流星、俺いつも言ってるじゃん。
知らない人と話したらダメだって」
流「知らん人じゃあらへん！
たかの友達やって言うてた！」
うわぁ…絶対騙されてるよ。
雅「その人絶対たかの友達じゃないって。
流星騙されてんの！」
流「何で分かるん？
にーに、たかのこと何も知らんくせに」
雅「それは…っ」
流「りゅうの方がたかのこといっぱい知っとるもん！
何も知らんにーにが勝手なこと言わんでや！」
雅「……」
確かにそうだけど…。
女「もういいかしら？流星くん道案内よろしく」
流「おん！」
やばい！連れてかれちゃう！
流星を説得できないならこの人説得するしか…！
雅「待ってよ…！！
あんた、絶対道案内だけじゃ終わんないよね？
絶対、流星連れて行くでしょ！？」
女「あら、何でそんなことが分かるの？」
雅「あんた言ってたじゃん！
流星なんか生まなきゃよかったって！
流星のこと、あんた覚えてんだろ！？
なのに道案内とか嘘言って家の中に入って来て！！」
ゲームの途中だったし絶対に外に出ないはずだよ！
女「へ〜、チビだった時なのにまだ覚えてんだ」
雅「何で…何で今更俺らの前に出てくるんだよ…。
俺はもぉ…あんたのことなんか忘れたいのに！」
女「随分生意気になったわね？雅紀。
実の母親に対して"あんた"だなんて笑」
呼ぶな…っ、名前で呼ぶな！！
雅「親だなんて1度も思ったことないし」
女「あんたら2人が逃げた後ずっと探してたんだけど、
中々見つからなくてさ〜。
しょうがないから、近くの公園とか学校とか
たくさん探したわよ。
そしたらケーキ屋でたまたまあったから〜笑。
あぁ、この近くに住んでるんだって！
そしたらもう簡単！だってあそこの店の近くにある
小学校は4つしかないんだから！」
やっぱり怪しい女の人ってこの人だったんだ…。
多分のんちゃんの顔とか覚えてて、家から出て行く姿を
見られて家を特定されたんだろうなぁ…。
女「確かにコイツのことを生んだのは後悔してるけど、
いなくなったらいなくなったで退屈でねぇ。
どうせなら遊び相手になってもらおうって思って」
コイツ！！！
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作者名：KK | 作成日時：2022年8月21日 21時
