ある兄弟の物語 4 (ページ29)

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流星side

流「ん〜！にーに、遅い！！」

淳「遅いな〜…流星、早よ宿題やっとき」

流「やらへん！」

宿題なんかやっとる場合ちゃうもん！
にーにのことが気になって宿題なんかできへんし。

淳「まぁ土日もあるし、流星の気持ちも分かるから。
　強制はせんけど」

じゅーた、珍しく物分かりええやん。

10分後

智「ただいま〜」

あ、にーに！！

流「にーには！？にーには！？」

智「流星落ち着いて、のんちゃんが抱っこしとる。
　雅紀くん寝とるから静かにな？」

え、寝とるん…。
1番におかえりって言いたかったんに…。

じゅーた、やっぱり嘘つきや。

淳「雅紀くんどうやって？」

智「風邪やった、熱が高かったら点滴してきてん。
　あん時、俺が余計なこと言わへんかったら…」

望「過ぎたことはしゃーないよ。
　今は雅紀の看病したろ。

　どこに寝かせればええ？」

智「おん…俺の部屋にお願い」

流「りゅうも行く！りゅうもにーにの看病！」

淳「アカン、風邪なんやから。
　流星うつってまうで」

流「何で！！りゅう、ずっと我慢しとる！」

りゅうやってにーにの側におりたいもん…。
いっつもやん、いっつもともくんがにーにの隣おる。

ズルい…。

望「そんな大声出したら雅紀が起きてまうやろ」

流「やって…っ」

淳「流星はこっちで俺と遊んどこ？」

流「嘘つきなじゅーたとは遊びたない」

淳「そんなこと言わずにさ」

智「はぁ…。
　雅紀くんと会うときマスクするって約束できる？」

流「する！！約束できる！」

智「流星も体調悪くなったらちゃんと誰かに言うこと」

流「わかった！」

智「約束できるならマスクして行ってき。
　寝とるから静かにしてよ」

りゅうやってにーにのためやったら何でもできるもん！
看病でも何でもするねん！

早よ元気になって遊んで欲しいもん！