ある兄弟の物語番外編 3 (ページ5)

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照史side 次の日

智「大毅、絶対に絶っっ対に雅紀をいじめるなよ」

重「はいはい、もぉ分かったから。
　何回言うねんそれ」

智「信用できんのじゃ」

ともが午前中お出かけってことで大毅と俺で流星と雅紀の
子守を頼まれた。

ほんまは大毅だけの予定やったんやけど昨日何やら大毅が
またやらかしたらしく急遽俺も参戦。

そりゃあ信用できんよな。
やって2回目やもん。

智「あっくん頼むな」

照「おう、任せとけ。
　行ってらっしゃい」

重「いってら〜」

智「ってきまーす」

さてと、そろそろ2人を起こしますかな。

照「雅紀、流星起きて。
　もう朝ですよ」

雅「んぅ………ぁ…っく、はよ…」

照「おはよ。下に朝ご飯あるから食べてき。
　
　はい、流星も早よ起きる。
　洗濯回せへんやん」

流「…やっ…まだねんね…」

照「も〜、起こさへんかったら昼過ぎまで寝るやろ？
　抱っこしたるからとりあえず下行こ」

まだ寝るならせめて朝飯食ってからにして〜。

流「ん……あ、にーに泣いとる」

照「え？」

………

何も聞こえへんけど…。

雅「うわぁぁぁん…泣」

あ、ほんまやん！！何で！？

重「いちいち泣くな！！」

照「大毅！何したん！？」

重「コイツがソファー占領して寝るのがアカンねん！」

雅「ﾋｯｸ…ｸﾞｽｯ…だっ…きに…ｸﾞｽｯ…おさっ…れて…ｸﾞｽｯ
　あらま…うっだぁ…ﾋｯｸ…うわぁぁぁん」

普段はあんまり声を上げて泣かへんから、よっぽど
痛かったんやな…。

照「よしよし、痛かったなぁ。
　ともと約束したんもう忘れたんか！？」

重「は？何で俺が怒られるん？
　ソファーはみんなのもんやろ」

照「やからって落としてええ理由にならんやろが！
　屁理屈ばっか並べてんちゃうぞ」

重「知らへん知らへ〜ん。
　俺、2階でお勉強してきま〜す」

何やねんアイツ！
雅紀もかわええのに何でイジワルばっかするんやろ。

流「にーに、大丈夫？」

雅「うん…ｸﾞｽｯ、へーき…」

照「下カーペットやしそんな衝撃は強くないと思うけど
　おかしいと思ったらすぐ言うんやで？」

雅「ﾝｸ…分かっ…た。
　ご飯、ご飯食べるから下ろして」

俺にはあんま甘えてくれへんのが悩みやけど。