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崇裕side
「へいお待ち！」
雅「これ、アジ？」
崇「おん。食ってみ」
雅「……ん！美味しい！！
たか、美味しいよ！！」
崇「そりゃあ美味いに決まっとる。
釣りたてやもんな」
雅「たかも！たかも食べて！」
崇「お、美味いなぁ！」
寿司もええけど、やっぱり刺身は釣りたてに限る。
崇「帰ったら何匹か刺身にして食うか」
雅「たか、魚捌けるの！？」
崇「少しだけな。
照史の方が上手いけど」
雅「俺も捌く！」
捌くのって結構難しいんやけどな…。
ま、ええ経験にはなるか。
崇「おっちゃん！
雅紀が魚捌けるようになりたいって！」
「ほうかほうか！
ほんなら次釣った魚、一緒に捌いてみるかい？」
雅「うん！！」
数時間後
雅「できた！！たか、どぉ！？」
お、結構綺麗に出来とる。
崇「中々ええやん。
初めてにしてはかなりの出来やで」
初めてとは思えへん。
「お前さん、素質あるやないか！」
雅「へへっ」
で、そっからは釣って待って釣って待っての繰り返し。
………これも楽しいんやぞ！？釣りの醍醐味やねんぞ！？
「そろそろ帰ろうか。
日が完全に沈んでもうたら危ないし」
雅「え〜もう帰るの？
まだ4時じゃん…」
崇「まだって…12時間近くも釣りしとるやんけ。
それに、もういっぱい釣ったんやからええやん」
腐るほど釣ってもうたから、しばらく食卓は魚やろうに。
これ以上増やしたら流星が文句言いそうやもん。
崇「ともも待っとるんやから、な？」
雅「…分かった。
でも、また連れてってね？」
崇「おん、約束する」
「釣竿上げたか？ほんなら出発するで」
崇「おっちゃん、大晦日やのにわざわざありがとうな」
「ええねんええねん！
雅紀のあんちゃん、今日は楽しかったか？」
雅「うん！！おじちゃんありがとう！！」
「そりゃあよかった！
また来てな？今度は他の兄ちゃんも連れて」
雅「また行く！」
崇「ほんならまたな、おっちゃん」
雅「バイバイ！」
「ほいじゃーな！」
雅「へーっくしゅん！！」
崇「おいおい、大丈夫か？冷えたんやない？」
雅「大丈夫」
崇「あったかくしといてや」
また風邪引いたりしたら俺が怒られるんやから…。
とも、雅紀のことになると怖いからなぁ。
崇「まさ〜、帰ったら…「zzz…」…寝とる」
早。
12時間丸々動いたら疲れるよな、病み上がりやし。
崇「ふぅ…早よ帰ろっと」
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作者名：KK | 作成日時：2023年10月4日 23時
