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崇裕side
雅紀を布団に入れて完全に寝付いとるか確認。
……よし、寝とるな。
prprprprp…
『はい』
崇「あ、おっちゃん？久しぶり、崇裕やで。
ごめんなこんな時間に」
『おぉ！たか坊か！
久しぶりやのう！元気しとったか？』
崇「たか坊って笑、俺もう三十路やで？笑。」
『俺はお前さんが坊主のときから知っとるんやで？
いつまで経っても俺にとっちゃあ子どもや。
で、どしたん？』
崇「実はな〜……………」
『ほーそうか…よし分かった！
事情も事情や！特別に31日に船を出したる！』
崇「ほんま！？おっちゃんありがと！！」
『たか坊達には昔からお世話になっとるからな。
でもええんか？たか坊はバス釣りが好きなんやろ？』
崇「ええねん。海の方がたくさん釣れるし、船旅も一緒に
してみたいし」
『昔っから優しいなたか坊は。
しっかり準備しとくから楽しみにしとけよ？』
崇「おん！ありがとうなおっちゃん！」
『お安い御用や！ほなまたな！』
よし…とりあえずこれでオッケーかな…。
あとはコイツ次第か…。
雅「たかぁ……釣り、行くの…？」
崇「んぁ？聞いとったん？」
雅「行ってらっしゃい…」
崇「何言うてんねん、お前も行くんやで？」
雅「？」
あ、今コイツ"俺インフルなのに？"って思っとる笑。
てか今から行くって勘違いしとるな。
崇「31日に海釣りに行けるようにしたから」
雅「ほんと！？たかと釣り行けるの！？ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…」
崇「アホ、デカい声出すな。
31日、いや30までにインフル治せ」
海釣りは朝早いし、この時期は極寒。
ぶり返したら俺がともや流星に怒られるし。
雅「気合いと根性で？」
それだけで治ったら苦労せんわ。
崇「それもあるけど…とりあえず寝る！で、食べる！」
雅「そんな生活したら太るんだよ？」
崇「お前は太ってへんから心配すんな。
ほら、まだ熱あるやんけ。早よ寝てや」
雅「たかも」
崇「はいはい」
しゃーなしに布団に入る。
雅「ふふっ、楽しみ」
崇「そんなに楽しみなん？」
雅「だってたかとお出かけできるんだもん。
俺、ずっとたかとどっか行きたかった…」
何やねん、そんなこと思っとったんか。
確かに、よくよく考えれば雅紀と2人でどっか行くって
なかったな。
崇「ならその願いを叶えるためにも大人しくしとけ」
雅「はーい。たか、おやすみ」
崇「はいはい、おやすみ」
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作者名：KK | 作成日時：2023年10月4日 23時
