ある兄弟の物語番外編 3 (ページ3)

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雅紀side

ともくん、チャーハンはご飯とか炒めるって言ってたけど順番があるのかな？

あ、でも炊飯器の使い方も知らないや。
よし！調べよ！
知ってたらともくん、ほめてくれるもん！

確かのんちゃんのお部屋に調べるやつがあった！

雅「のんちゃ〜」

望「はーい」

雅「のんちゃんのポチポチするやつかして？」

望「ポチポチするやつ？スマホのこと？」

雅「違う！それよりもおっきいの！
　机の上に置いてあるじゃん！」

スマホはまだ早いって言ってたもん。
よく家にいる人が。

望「あ、パソコンか。
　ええよ、使い方教えてたるから部屋行こっか」

流「にーに！りゅうとサッカーは！？」

雅「もうちょっとあとでね」

流「約束とちゃう！！
　りゅう、にーにとサッカーするの！」

雅「だから後でしてあげるから」

流「今がいい！！今がいいの！！りゅう、まった！
　うぅ…うわぁぁぁぁん！泣、サッカーッ！泣」

もぉ〜泣かないでよ…。
後でしてあげるって言ってるのに…。

望「先に流星とサッカーしてき？
　調べ物ならいつでもできるやろ？」

雅「え〜」

望「お手伝い終わったら遊ぶって約束やったんやし」

雅「………分かった。流星、庭でもいい？」

公園行くのめんどくさいし。

流「ｸﾞｽｯ…いい…よ。
　にーにと…ｸﾞｽｯ…サッカーしゅる！！」

in庭

雅「あんま強く蹴らないでよね。
　道路に行ったら危ないから」

流「はーい！」

庭でサッカーするってなったら、もうただのボールの
蹴り合いなんだけどなぁ。

これでも楽しいのかな？

雅「流星、これ楽しい？
　これサッカーじゃないじゃん」

流「りゅう、にーにと遊べたら何でもええねん。
　にーにと遊ぶのがな、1番楽しいんよ！」

最近の流星は、のんちゃんばっかりだったし。
もう僕と遊ばなくてもいいのかなって思ったりしたけど
全然そんなことなかった。

流星、ほんとに僕のことが好きなんだね。

重「りゅーせい！」

流「だい！！おかえり！」

……あの笑顔を見せてるの見たらほんとに僕が1番なのか
心配になるけど。

流「何で今日早いん！？」

重「今日はお外でお勉強やったんよ。
　流星は何してたん？」

雅「ﾎﾞｿｯ)見たら分かるじゃん」

重「お前には聞いてへん。黙っとけ」

腹立つ…！

雅「ねぇ、スマホかして」

重「あぁ？何でお前にかさなアカンねん」

雅「調べ物したいから！いいからかして！」

重「それが人にものを頼む態度かゴラ」

………