ある兄弟の物語番外編 3 (ページ17)

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淳太side 次の日

淳「2人とも起きて〜！」

流「うぅ…寒い…」

雅「んぅ、じゅぅ……もうちょいこっちきて…」

え〜…起きてくれへんの…？

淳「もぉ…。朝飯、バイキングやで」

雅「え！？バイキング！？」

あ、起きた。
バイキング、子供はみんな大好きやもんな？

雅「流星起きろ！朝、バイキングだって！！」

流「痛い痛い！わーった、分かったから叩かんといて！」

淳「雅紀くん、もうちょい優しく起こしてあげてよ」

雅「ほら流星早く！」

聞いちゃいねぇ…。
もしかして早よ行かな無くなる思うてるんかな？

淳「まだバイキング始まるまでに時間あるし、朝食やから
　すぐにモノが無くなることはないと思うけど…」

雅「え、そうなの？
　なーんだ、急いで損しちゃった」

流「ん〜！にーに降りて！！重いねん！！」

雅「あ、ごめんごめん」

in食堂

流「いっぱいあるやん！何食べよ〜」

俺はやっぱり朝は和食！
お味噌汁にご飯にお魚やろ！

雅「あ、淳太は座ってて！俺が取ってくる！」

淳「え？いやええよ。
　雅紀くんは自分が好きなもん取りや」

雅「いいから！ね、ね？」

淳「えー…じゃあお願いしようかな…」

雅「任せて！！」

雅紀くんが取って来てくれるなら和食やなくてもえっか。
気持ちだけでも嬉しいし。

数分後

雅「はい！取って来た！」

淳「お、ありが……え！？何やコレは！！」

皿の上にはスイーツ、スイーツ！スイーツ！！

淳「お菓子ばっかり！てかお菓子しかないやんけ！！」

確かに和食やなくてもいいとは思っとったけどさ、これは
ちゃうやろ…。

雅「え、ダメだった？」

淳「当たり前やん！せめてデザートの時に持って来て！
　朝飯にお菓子食べる人なんかおらんやろ！」

雅「だって…淳太甘いもの好きだし……。
　誕生日だからいいかなって思ったんだもん……。

　いいよ…じゃあちゃんとしたやつ取ってくる…」

やからケーキをいっぱい取って来たんか。

淳「あー…悪かった。ごめんな？
　俺のためやって思ってくれたんやな？ありがと。

　誕生日も覚えててくれとったんか」

雅「だって俺の兄ちゃんだもん！」

淳「ふふっ、せやね。
　じゃあありがたくもらうわ。

　でも先に普通のご飯食べてもいい？
　その後に美味しくいただくから」

雅「うん」

淳「じゃあそっちも雅紀くんに選んでもらおっかな」

雅「…！任せて！！俺のおすすめ選んであげるから！」

お、それは楽しみやなぁ！